- 伊藤 健之
- ユー・ダブリュ・コンサルティング 代表
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
「社員に任せ、自由度を高めたほうがよい」
という主張に対して、
「社員に自分のしたいことをやらせるのは非効率だ」
という反論がよくあります。
本当にそうなんでしょうか?
「効率」が、人から割り当てられた仕事をするスピードとか経済性を意味して
いるのなら、もしかすると「任せる」だと効率を低下させるかもしれません。
しかし・・
やりがいの感じられない仕事に部下の関心を集中させるために必要な管理コスト
(報告、監査、監督の費用)を考慮したら、どうでしょう?
「おもしろくない仕事だ」と感じている従業員が「出し惜しみする」コストは
どう考えればいいのでしょうか。
さらに社員が主体性や創造性を発揮する時間をほとんど与えられていないために、
失われるチャンスまで考えると、どうでしょうか。
確かに上から仕事を割り当てることは、効率上の利点がありますが、その利点は
従業員が幻滅し、意欲をなくすコストをカバーできるほど大きいのでしょうか?
長期的には決してそうではないと思うのは、私だけではないと思います。
株主資本原理主義の限界は露呈しました。
「この新しい時代」で繁栄するには、ますます多くの社員が、自分の時間をますます
多くの割合を「自分の選んだ仕事」に充てられるようにするマネジメント・スタイル
が求められています。
その見返りは、働く人の「わくわく感」「仕事への情熱」「情熱が生み出す成果」
であると、思います。
みなさんは、どう考えますか。
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