- 平 仁
- ABC税理士法人 税理士
- 東京都
- 税理士
対象:会計・経理
鳩山新政権の命運を握るであろう両組織であるが、国家戦略局については、
副総理でもある菅直人国家戦略相が担当し、菅氏ともにその要を担うことに
なったのが古川元久内閣府副大臣(国家戦略担当)である。
私は古川氏のポストがどこになるのか非常に注目していた。
彼が民主党では数少ないと言わざるを得ない税財政のプロだからである。
18日12時17分asahi.com記事によれば、
菅直人国家戦略担当相は閣議後の記者会見で、国家戦略室の役割について
「税財政の骨格、経済運営の基本方針、その他内閣の重要政策を企画、
立案、総合調整する。重大な任務だと思っている」と述べた。
という。
そうすると、財務相を会長とし副大臣を副会長とする新政府税調に対して、
国家戦略室からビジョンを提示する形になることが予想されよう。
それだけに、税財政のプロである財務省OBの古川氏に注目したい。
私は、古川氏と、やはり内閣府副大臣に任命された大塚耕平氏(日銀OB、
次の内閣財務副大臣)のいずれかが財務副大臣に任命されるのではないかと
予想していたが、両名とも内閣府副大臣であった。
菅氏に実力があることは周知のこととしても、税財政の専門家ではない以上、
財源問題の打開策を財務相らと対等に議論することは困難であろうから、
専門家で実働部隊としても動ける若手の両名の存在には大いに期待したい。