キッチンシンクの選び方 - 住宅設備全般 - 専門家プロファイル

近藤 壯一郎
台所計画工房 キッチンスペシャリスト
神奈川県
リフォームコーディネーター

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対象:住宅設備

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キッチンシンクの選び方

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たかがキッチン、されどキッチン キッチンはオーダーメイドが当たり前
シンクとは、食材や食器、調理器具などを洗うための水槽(水鉢)で、使った水を流出させるための穴(ドレイン)が底についているもののこと。

現代のモダンキッチンでは、ワークトップにはめ込まれていますが、昔の日本では単体の「流し」として外に作ったり土間の床に置いたり、台に乗せたりして使われ、木製のものや研ぎ出しの人造石のものなどがありました。



歴史的には木や石などをくりぬいたりして使われていたシンクですが、最も早く工業化されたのは、1883年にアメリカのKOHLER社が製造した鋳物ホーロー製のシンクで、当時既に13インチ(約330mm)x12インチ(約305mm)というミニシンクから48インチ(約1220mm)x20インチ(約510mm)というラージシンクまでラインアップしていたということです。

シンクのタイプには、水槽が一つだけのもの、同じ大きさの水槽が2つ並んだもの、2つの水槽で左右の大きさが違うもの、水槽が3つあるものなどがあり、国や地域別の生活習慣の違いで好まれるタイプも違います。



日本では1槽式、欧米では2槽式が主流でしたが、最近は欧米でも大きくて深めの1槽式のシンクにも人気が集まってきました。

これは、欧米人も日本人のように家庭で本格的な料理をすること(Gourmet Cooking)が多くなったことや、普及率の高い食器洗い機がより節水型になってきたことなどが原因と考えられています。



シンクをワークトップにはめ込む方式には大きく分けて3つの種類があります。



まずは、セルフ・リム方式(オーバータイプ)。

シンクには縁(リム)があり、ワークトップにその縁周りより少しだけ小さい穴をあけ、シンクを上から落とし込んで縁をワークトップに引っ掛けて固定します。

シンクの縁をワークトップの穴に被せるので、穴の切り口が見えなくなり、ラフな穴あけでも問題ありません。



2番目は、下付け方式(アンダータイプ)。最近はこれが多くなりました。

シンクを、穴をあけたワークトップの下面(裏)に密着させるように取り付けます。ワークトップの穴とその切り口がそのまま見えるのでシンクの形に合わせて正確に、しかもきれいに穴あけし、切り口も仕上なければなりません。

メリットとしては、セルフ・リム方式ではシンクの縁がワークトップ面から出っ張りますが、下付け方式だとワークトップ面はフラットになり、ふき取り掃除が楽になります。



3番目は、一体式。

シンクとワークトップの素材を同じものにしてシームレス(継ぎ目なし)に一体化したものです。例えば、ステンレスやアクリル系などの樹脂素材などで可能です。

完全に一体化しているので、さらにお手入れなどがしやすくなります。






シンクの素材については、日本ではポピュラーなステンレス製の他、鋳物ホーロー、陶磁器、樹脂製、銅製など種類が非常に豊富です。



もっとも人気があるステンレス製シンクの長所は、価格が安め、軽い、食器を落としても割れない、ごしごし洗えるなど。逆に短所は、素材が薄いとベコベコする、蛇口から落ちる水音が響くなどです。

ホーロー製の長所は、ユニークな形状で色の種類が多い、高級感があるなど。欠点としては、食器を落とすと割れる、硬いものがぶつかると欠ける、価格が高いというところでしょうか。

他の素材についてもそれぞれ長所と短所があるので選ぶときには両方をよく理解して選んでください。






それから、シンクには必ず蛇口(キッチン水栓)がセットになりますね。少し触れておきましょう。



キッチン水栓は、そのボディーの大部分がむくの金属(真鍮など)、心臓部とも言うべきバルブはセラミックディスクという製品を選んでください。



まあ、大体の売れている製品はそうなっていますが、安物でコストを落とすためにプラスティックを多く使ったものもあるようです。



タイプとしては吐水、止水、温度調節がレバー一本でできるシングルレバー式が主流ですね。最近ではそれに吐水部が引き出せてスプレー吐水ができるタイプものが人気です。



吐水管の形状としては、水栓の根元から斜めに出ているものが多かったのですが、最近は、根元からまっすぐ上に上がって湾曲して下を向くという「グースネック」「スワンネック」型という製品が増えてきました。



このほうが、大きな鍋などをシンクで洗うときに吐水管にぶつかることがないので個人的にはおすすめします。