三枝成彰氏講演会 西洋音楽の悲劇 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

青木 恵美子
AAプランニング 代表取締役
神奈川県
建築家

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対象:住宅設計・構造

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三枝成彰氏講演会 西洋音楽の悲劇

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エトセトラ

三枝成彰講演会 「驚きの西洋音楽を教えます」




9月2日水曜日 JIA(日本建築家教会)会館で、JIAトークが行われました。
JIAトークとは、年に数回 他の業界でご活躍の方をお招きしての講演会です。

今回は、音楽家 三枝成彰さんをお招きして 「驚きの西洋音楽を教えます」

私は前の会議がありましたので、30分遅れで会場に。。。
入った途端、三味線の音が響いていましたので、「おや?」と。。。

講演内容を大変短くまとめてみますと(私の解釈です)

本来 音楽はその土地、その地域の庶民が生み出し、それが心の叫びになっていた。。
だから、同じ音楽でもその土地、土地、或は楽器で全く異なる表現になる。
ベートーベンは「音楽は芸術だ!」として芸術性を追求したが、西洋音楽は音符という手段を手にいれたと同時に、世界各国どの国でもいつでも同じように表現する “金太郎あめ” のような音楽になってしまった。。。

私には、かなり衝撃的な内容でした。
といいますか、音楽には音符があるのは当然だと思っていましたから。。。

よくよくこの事を考えますと、私が建築とインテリアでいつも言っている事と同じ事のように思います!

私達は20Cの文明で世界各国どこでも同じ環境の空間を手に入れられましたが、これがいいことなのか?

その昔 日本の梅雨時の高温多雨をいかに快適に過ごすか。。ということで日本の住宅の形態はつくられました。
徒然草(吉田兼好)に「日本の住宅は、夏をもってむねとすべし」という一節は、エアコンの無い時代に開け放していても風が通り涼しく過ごせるように考えられた住宅でした。
その為に 軒がでていました。

しかしエアコンが発達する事により、世界各国どこでも均一の室内環境を得る事ができるようになりました。
そのことにより、日本の住宅、世界の住宅の形態は変化しました。
この我々がつくりだした文明の利器で得られた快適環境ですが、今度は地球破壊という逆戻しの影響を受けるようになるのです。

一年中同じようにシャツ1枚で暮らす事がいいことなのだろうか?
 本当の快適とはなんでしょうか?
ピッピッと指1本ですべてを操作できる事がいいことなのだろうか?
 便利という事が本当にいいのでしょうか?

音楽の方がはるか昔に 世界共通の均一の考え方 になったのですね。。。
建築は どこへ向かうやら???


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