「品格経営」商売繁盛ニュース Vol.12-2 - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

牛田 雅志
ブレインリンク・コンサルティング株式会社 
税理士
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「品格経営」商売繁盛ニュース Vol.12-2

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商売繁盛ニュース
企業を測るモノサシが変わる時代に何をすべきか?


 IFRSは世界共通言語になります。これは、インターネットにより世界がグローバル化している中で、当然の結果ともいえます。世界共通言語になるということは、その言葉が「スタンダード」になるということです。そして、それが「当たり前の考え」になるということです。
 日本では、「利益はいくらだったか」という損益を重視しがちです。でも、世界は損益を超えて、「包括利益がいくらだったか」という純資産という会社価値を重視しています。
 純資産を増加させるのは、当期利益だけではありません。未実現損益という利益も加わります。中小企業においても資産・負債から生まれる「未実現損益」を増やすことができます。
 
・資金をより安全でより利回り良く運用すること
・より信用力のある得意先を増やしていくこと
・得意先の回収条件をより短くしていくこと
・手形取引をより少なくすること
・リードタイムをより短くして在庫をより少なくすること
・滞留している仮払・立替金をより早く回収・清算すること
・より収益に貢献するよう固定資産をより有効に使用すること
・納期を守り上質のサービスを提供してくれる取引先をより増やしていくこと
・支払債務の支払条件を回収期間より長くしていくこと
・いつでも銀行から借入ができるよう信用力をより高めておくこと・・・。



 要は、いつも資産・負債が適正な状態にあるかどうかを見極めた経営を行うことです。品格経営では損益に一喜一憂せずに、将来の純資産を増加させるために毎日気を抜かずに経営の舵取りをしていくのです。
 
 今日本は好況ではありません。
「不景気なので全体のパイが減って」「お客様が来なくなったよ」「大きな得意先が倒産してしまって」といった異常取引であふれています。でも、世界は異常取引を「特別損益」とは考えていません。この異常取引は決して臨時的な取引ではなく「経常的」に起こりうる当たり前の取引だと考えています。あるのは、「継続していく取引」なのか「廃止する取引」かの二つなのです。
 品格経営では好不況に一喜一憂せずに、自社のあるべき姿を目指しながら、一歩一歩継続して存続できるように経営を歩むのです。

 今日本で一番大事なのは、自分で考え判断し責任をとる行動をなすことです。
 その行動のベースとなるルールは「お客様に喜んでもらうこと、スタッフに喜んでもらうこと、取引先様に喜んでもらうこと、投資家様に喜んでもらうこと」の「正しい経営4原則」です。
 品格経営では他の人と同調する必要はなく、他の人からの目線も気にせず、自分の信念である「原則主義」をもって経営を貫くのです。

「この急激な変化の時代に経営者は何をすればよいの?」と今不安で悩ましい日々をお過ごしの社長もおられると思います。時代が急激に変わっていくなかで、社長がなすべき変わらないものがあります。
それは、「今まさにこの瞬間」を丁寧に過ごすことです。
現在、社長の周りで起こっている出来事は、今が原因ではなくて過去にやってきた行動に起因しています。現在の出来事は変えることができません。
安心できる将来を築くために、「今できるワンミリアクション」を丁寧に行いましょう。

「現在は、コントロール可能な未来なのです。」


これからのIFRS時代に社長は何をよりどころにして経営すれば良いのか?

 
 IFRSは会計の世界を根底から覆します。日本がかつて尺貫法からメートル法に変革したように、会計の概念も全く変わってしまいました。
 つまり、「今までの経営指標や経営分析は全く無駄」になってしまうということです。今こそ、IFRS時代に即した新しい指標が必要になるのです。
 私どもは、世界に先駆け、このIFRS型経営のよりどころになる指針として「CP(シーピー)指標」を創りました。IFRS型経営を推進するには「純資産」の増加に結びつく「包括利益」を成長させることが必要です。CP指標はその純資産をいかに成長させるかという課題を解決に導くための新しい指標です。CP指標であなたの会社を評価することにより、IFRS型すなわち純資産を増大させる経営が可能になります。
 私どもは、CP指標を使い、あなたの会社が次世代も生き残れる会社になれるようお手伝いいたします。
次回のニュースレターではCP指標の実例をご紹介いたします。
乞うご期待下さい。