金とプラチナの価格推移と資産配分への考え方 - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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金とプラチナの価格推移と資産配分への考え方

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資産運用の原則 資産配分(アセットアロケーション)
・金価格は、ドルでの表示と円での価格が必要です。
 過去を調べてみると、ソ連軍がアフガニスタンに侵攻した1980年には、6,500円/gを超えています。ドルでも750ドル/トロイオンスを超える高値になりました。その後はイラン・イラク戦争、ブラックマンデーの際にドルでの価格は急騰しましたが、2005年までは200ドル台から400ドル台の幅に入っています。2006年から価格の上昇が始り、一時は1000ドルを窺うまでドルでの価格は急騰いたしました。
一方円での価格は、高値をつけたあとは一貫して下落を続け2000年2001年には1,000円/gまで低迷しています。漸く2006年から上昇に転じ、3,000円を2007年2008年には超えるに至りましたが、その後は伸び悩んでいます。
これでも見て解るように、金価格が上昇したのは近々のことであり、長期的に価格の上昇が続くかは疑問です。

・プラチナの価格について
 プラチナは貴金属というよりも需要が自動車の排気ガス対策に多量に使用されるため工業製品として位置づけられています。プラチナの年次価格を紐解くと1973年平均は156.04ドル/トロイオンスでしたが、その後1980年の681ドルの高値を得て、概ね200〜400ドルの幅の値動きでした。2003年に692.23ドルを越えた後は2008年1,573,62ドル(同年最高値は3月につけた2,272.50)まで一気に上昇しましたが、自動車の出荷・生産の後退から2009年1月には954.38ドルまで急落しています。

上記のような価格変動ですので、今後長期的に価格が上がるとは言えず、金、プラチナで収益を上げるのは難しいものと考えます。ただ金は大インフレや変事への最終の貨幣として死蔵も厭わないと考えて一定量を保有されるのはお勧めします。