- 吉岡 武史
- よしおかデンタルオフィス 院長
- 東京都
- 歯科医師
対象:一般歯科・歯の治療
親知らずについて (かみ合わせの不調和の遠因の一つ)
■1 かみ合わせと親知らず
最近「親知らず」が生える隙間が無く、奥で埋まったままの方が多く、
かみ合わせの不調和の遠因になっている方が増えています。
また最近では「親知らず」が最初から無い方もいます。
7番目までの歯の中にも最初から数が少ない場合もあります。
多い場合と同じくバランスが悪いことがあります。
■2 親知らずが生える時期
身体の成長が終わった後に生えてくる予定の「親知らず」は
通常18〜24歳頃に頭を出してきます。
しかし顎の成長が足りず、隙間がないと7番目の歯に引っかかったまま
顎の骨の中で育つことになります。
■3 かみ合わせに与える影響
特に女性は咬む力が弱く、男性よりも成長がはやく骨格が完成するので、
その後に成長する「親知らず」はかみ合わせの問題を起こしやすいのです。
7番目までのかみ合わせが完成した14〜17歳頃以降で
かみ合わせの不調和を感じませんでしたか?
その頃から姿勢の悪さがひどくなった感じはありますか?
「猫背など姿勢の悪さ」が指摘されることはありますか?
歯ぎしりや食いしばりが高校生くらいの時期に出始める場合は、
そのほとんどが、身体の成長と歯のアンバランスの可能性があります。
特に下の「親知らず」が奥歯を押す形になることが多く
そのずれが「上の前歯を強く咬む感じ」や「下の前歯のすり減り」の形で
出てくることもあります。
成長期のお子さんがいる方へ
特に女性の場合、
また顎の細いタイプの男性など 上記の理由で問題があります。
12歳臼歯まで生えたならば虫歯のチェックをかねて
「親知らず」を 調べてみましょう。
レントゲンは「被爆の問題」があるので、複数の歯科で何度も何度も
撮ることはお勧め出来ませんが
信頼が出来る先生を探しましょう。
成人してからも通える歯科医院を見つけて、一度撮影してみましょう。
歯並びのチェックではレントゲンが無くてもだいたいのことは分かります。
一ヶ所の先生に任せきるのでは無く、疑問があったら複数の先生に意見を聞きましょう。
レントゲンはよく考えて、必要最小限に。
しかし 必要な時期を逃さぬようにしましょう。
成長発育の時期にしっかりと咬むことで、良い骨格を作ることが出来ます。
出来るだけ自然の形で、良くなるようにみてあげて下さい。