- 山藤 惠三
- 有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
- 東京都
- クリエイティブディレクター
同じ税金を払っているものとしては、ETC機器をつけていない人にも一律、料金を1000円にすべき!と思っています。
エスオープランニング、山藤(サンドウ)です。
映像メディアの演出術として、今までもシリーズ化して書いてきました、
つかみはOK? ファーストシーンの演出術 #1〜#4
ひと味違った、カメラ撮影テクニック #1〜#4
ビデオ撮影の必殺技「イマジナリーライン」の設定 #1〜#3
などがそうです、ご興味のある方はそちらも合わせて、読んでくださいね。
そして、今回は、これでキマリよ!ラストシーンの演出術です。
その2 後ろ姿のエンディング
引きの美学でのエンディングでは、カメラがだんだんと遠ざかってゆくスタイルですが、
去り行く姿のエンディングは、逆にカメラは固定して、登場人物たちが去ってゆく手法です。
判りやすいのが、日本の永遠のモンスター、ゴジラシリーズです。
彼?の最後は必ず、海や、山影たまに噴火口など、自然の中に帰ってゆきます。
当然ですが、いつまでも私たちの人間社会の中に、ゴジラくん?彼?がいては、
お互いに具合が悪くなることは火を見るより明らかです。
一通り街を破壊して、怪獣をやっつけて、謎がなんとなく解明された瞬間に、
彼?は、母なる自然のふところへと帰ってゆきます。
これもある意味、お約束のエンディングなのです。
その3 一言で語れ!その絵と構図
そのドラマや映画ではタイトルはとても重要なものです。
そのタイトルを聞いただけで、どんな内容の物語なのか?が、
よく判るのが良いタイトルだとと思います。
また、タイトルを見ても読んでもなんだかよく判らないな〜?というのも、
人の気を引くということでは、ある意味、良いタイトルです。
今回は、エンディングの演出なので、タイトルのお話しではないのですが、
これと同じことが、エンディングの演出でも効果を発揮します。
最後の絵は、とても印象的な構図を長まわしで撮影する手法です。
こうすることにより、絵のイメージが見る人の脳裏に強烈に焼きつけて、
見る人がそれで何を考え、感じるのか?
そのゆるやかな時間を与えながら、物語を終了させるのです。
そうすることにより、その映像にイロイロな意味を見出してゆくことが可能になるのです。
これでキマリよ!ラストシーンの演出術は、まだ続きます。
つづく。