下請製造業のマーケティング(2) - ITコンサルティング全般 - 専門家プロファイル

坂田 岳史
有限会社ダイコンサルティング 代表取締役 IT経営コンサルタント
ITコンサルタント

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閲覧数順 2024年04月17日更新

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下請製造業のマーケティング(2)

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IT経営の進め方
前回のコラムで、下請製造業のマーケティング活動(QCD向上という信頼確保のための活動)には、ITが必要だと言いました。この真意は、「たまたま」でなく「仕組みを作る」ことにあるのです。

以前、ある製造業でコンサルした時のことです。この会社ではAさんという非常に能力が高い方が、生産計画を作っています。Aさんが作った計画は、非常に効率がよいものなのですが、逆にAさんがいないと生産計画が作れません。これは、たまたまAさんいう方がいるのでいいですが、この会社では効率いい生産計画を作れる仕組みがないのです(Aさんが休んだらどうなるか!)。

そこで、この会社では、コンピュータシステムで生産計画を作る仕組みを作りました。もちろん、100%システムでは作れません。ある程度は人の手で修正しないとだめですが、この「ある程度人の手で修正する」というのを、Aさんでなくてもできるようにしたのです。
これで、効率がいい生産計画が作れる仕組みができたのです。

これは、ITを使って業務標準化しているの同じなのですが、特定の人の力ではなく、誰でもがQCD向上の取り組みをでき、いつもで同じ品質で物を作れる、いつ発注しても決められた納期に納品してくれる。そのような仕組みがあることが、取引さからの信頼を得ることになり、継続的な受注につながります。下請製造業には、マーケティンがないという人もいますが、私はこのように取引先から信頼される仕組みづくりが、マーケティング活動になると思っています。

下請製造業のマーケティング(1)
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