- 坂田 岳史
- 有限会社ダイコンサルティング 代表取締役 IT経営コンサルタント
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
以前、ある製造業でコンサルした時のことです。この会社ではAさんという非常に能力が高い方が、生産計画を作っています。Aさんが作った計画は、非常に効率がよいものなのですが、逆にAさんがいないと生産計画が作れません。これは、たまたまAさんいう方がいるのでいいですが、この会社では効率いい生産計画を作れる仕組みがないのです(Aさんが休んだらどうなるか!)。
そこで、この会社では、コンピュータシステムで生産計画を作る仕組みを作りました。もちろん、100%システムでは作れません。ある程度は人の手で修正しないとだめですが、この「ある程度人の手で修正する」というのを、Aさんでなくてもできるようにしたのです。
これで、効率がいい生産計画が作れる仕組みができたのです。
これは、ITを使って業務標準化しているの同じなのですが、特定の人の力ではなく、誰でもがQCD向上の取り組みをでき、いつもで同じ品質で物を作れる、いつ発注しても決められた納期に納品してくれる。そのような仕組みがあることが、取引さからの信頼を得ることになり、継続的な受注につながります。下請製造業には、マーケティンがないという人もいますが、私はこのように取引先から信頼される仕組みづくりが、マーケティング活動になると思っています。
下請製造業のマーケティング(1)
http://profile.ne.jp/fs/takeshi-s/column/detail/56829