- 坂田 岳史
- 有限会社ダイコンサルティング 代表取締役 IT経営コンサルタント
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
マーケティングは「売るための活動」ですので、どうしても製造業の方にはピンとこないこと多いようです(製造業は、ものを作る活動なので)。ただし、製造業でも最終製品を自社で企画・開発しているところマーケティングの感覚があります(ま、当然ですが);逆に、完全に下請けをしている製造業では、マーケティングの感覚がありません。
先日、ある下請製造業の方にマーケティングの話をする機会がありました。
しかし、あまりピンこないようです。
ちょっと話が変わりますが、先日ある外食チェーン店のサービス向上の取り組みをテレビでやっていました。このチェーン店では、常に覆面調査員が店舗に行って、サービスの度合いをチェックします。基準を下回った店の店長は、後日の会議でかなり厳しく指導されるのです。
このテレビを見ていて、この店なら安心して食事ができるなと思いました。
(残念ながら私の家の近所には、この店ないのですが)
つまり、お客様にうちの店はこのようなサービス向上の取り組みをしています。
とうことをPRすることにより、来店も促進できるでしょう。
話を戻して、下請製造業のマーケティングですが、下請の場合、継続して安定的に受注をもらうことが重要でしょう。
つまり、この「安定した受注獲得」をするための活動がマーケティング活動と言ってもいいと思います。それでは、安定した受注獲得を行うためにはどのような活動が必要でしょうか?得意先に「仕事ありませんか?」と営業活動することもいいでしょうが、それは根本的なものでありません。
継続して受注するということは、得意先からすると、「この会社に頼めば安心だ」というブランドを作り上げることです。つまり、徹底的にQCDを確保することです(納期を絶対守る、不良は出さない、依頼されたコストで作れる体制・体質を作る)。
製造業としてQCDの向上や確保は当たり前のことですが、特に下請けの場合は、これが立派なマーケティング活動になるのです。
尚、このマーケティング活動を行うためには、実はITが必須なのです。
それがなぜかは、後日のコラムでお話しします。
下請製造業のマーケティング(2)
http://profile.ne.jp/fs/takeshi-s/column/detail/56964