- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
独り占めするのはもったいないので、少しシェアしたいと思います。
現実問題に立ち向かっていくにあたって、私はいつも「本気か?(命がけか?)」「本気もどきか?」を自分に問うています。
そんなふうに「本気になることの大切さ」を教わった方がいます。
それは、マキノ正幸さん。
芸能一家に生まれ育ち、数年前には沖縄アクターズスクールを運営して安室奈美恵やSPEEDなどのヒット歌手を世に出した生みの親です。
しかし、その後、この芸能活動に疑問を感じ、晩年は「ドリームプラネット」というフリースクールの校長として子ども達の教育に携わっています。
私は、その頃にマキノさんと出逢いました。
普通に学校に通えない子ども達(小学生〜高校生)、不登校や自殺未遂を繰り返す子ども達を受け入れて、最終的には、すべてのことに感謝し自立できるような人間に育てているのです。
日本全国に、このような「フリースクール」はいくつも設立されましたが、うまくいっているところは少ない。
その理由は、「本気で子どもと関わる腹のある人物」が指導者にいないからです。
だから、どうしても「あなたはかわいそうね。傷ついたのね。自由にしていいからね。私は見守ってあげるからね」みたいな当たり障りのない上辺だけの綺麗な言葉を使いながら、実質「無責任と放任」状態になってしまうからです。
私はわざわざ沖縄まで出かけていって、数日間、学校で子ども達と寝食を共にしながら授業もいっしょに受けました。
一番感動したのは、インストラクター(先生に当たる人達)のレベルの高さです。
この学校でインストラクターとして採用される基準というのは凄まじい。
「24時間、子ども達の為に命を賭けられるか?」「今、目の前に海でおぼれた子どもがいたら、迷わず飛び込んで助けにいけるか?」というものです。
実際、そこで働くインストラクターは、元プロ野球選手など、厳しい世界を通過してきた素晴らしい方々ばかりでした。
本気とはどういう基準か?
自分は本気もどきで妥協していないか?
そんなことを強く感じさせられた出逢いでした。