- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
<検索エンジンの仕組>
一方、検索エンジンは何を評価対象にしているのか
・コンテンツの重要性と専門性
・ホームページの信頼度
・外部ホームページからの評価
ひとつめの「コンテンツの重要性と専門性」。
これはキーワードなどの割合などを評価対象が主です。
つまりコンテンツの文章に適度な量をキーワードが入っていることで、そのページが「どんな分野で重要であり、専門性に特化しているのか」
という部分を見ているわけです。しかし露骨なキーワードの羅列や連発は、
時にスパムとして検索結果のインデックスから除外されるペナルティを受けることになります。
入れればいいという訳ではありません。バランスよく、
文章として読んで不自然ではない程度に入れることが重要です。
二つ目は「ホームページの信頼度」です。これは検索エンジン会社の
アルゴリズムによって評価対象は区々ですが、
Googleであればホームページのドメインの契約期間、
YSTであれば有名企業や公的機関からのリンク(トラストリンク)が主な評価対象とされています。
検索エンジンは「信頼度があるホームページこそユーザーに有益な情報がある」として認識します。
三つ目は説明の必要がないほど有名な評価対象である「外部サイトからのリンクの数」です。
検索エンジンはユーザーに「ユーザーにとって有益なホームページを教えて
あげる」ことが仕事です。ほかのサイトからリンクをもらっているサイトほど、
そのサイトはユーザーにとって有益なサイトであると評価します。
しかし、これは非常に誤解を招きやすいもので、
ただ単に「数を稼げばいい」というものではありません。
リンクを有料で販売しているサイトなどからのリンクはスパムとして、
インデックスから除外されることもよくあるようです。
<HTML lintと検索エンジンの違い>
「HTML lintは何を評価対象にしているのか」と
「検索エンジンは何を評価対象にしているのか」を比較してみましょう。
「HTML lintは何を評価対象にしているのか」の「W3Cが仕様として定めている文法」は
SEO対策のキーワードの強調などにも関係してくるので、SEO対策としては重要であると思いますが、「HTMLレベルでのアクセシビリティ」ついては検索エンジンはあまり
重要性をおいていないように思えます。もちろん全く見ていない訳ではないと思いますが、対策上の問題としての重要性はあまり感じられません。
以上のことから弊社ではあえて「HTML lintは標準としない」を定めています。
またW3C仕様準拠にこだわるのであれば、
W3Cが提供している「W3C HTML Markup Validation Service」でのValidで
Passを通ればそのHTMLは「W3C仕様に準拠している」ということになります。わざわざW3Cではない、個人有志のチェックサービスに
あわせるというほうが不自然に感じます。
(HTML lintを否定する訳ではありません。lintはlintで
すばらしい国産のチェックサービスだと思います)