「コロ・チャー」戦略は成功するか? - ITコンサルティング全般 - 専門家プロファイル

谷口 浩一
株式会社チームデルタ 代表取締役
千葉県
Webプロデューサー

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閲覧数順 2016年12月06日更新

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「コロ・チャー」戦略は成功するか?

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エッジの効いたマーケティング 勇気ある選択
あるサイトでのアンケート。
「毎日3食同じ料理を死ぬまで食べろと言われたらドレ?」という質問で、マックを軽く抜き去り、吉牛に迫る票を獲得したのが日清のカップヌードル。
デビュー以来、約40年。
日本が生んだ世界に誇る食文化であり、立派な日本のお食事の感すらあるこの製品には、実は、第2の主役とも言える存在があることをご存じですか?


こんにちは。
チームデルタの谷口です。


ファンたちからは、「謎の肉」とか呼ばれ、その得たいの知れなさ故、大不評と大人気が交差する具材の存在もこの製品の特性と言えるかもしれません。
日清さんによるとあの謎の肉は「ダイスミンチ」というんだそうです。

去る3/25、日清さんは、あの「謎の肉」を消滅させ、本格的な(?)角切りチャーシュー「コロ・チャー」を使った新カップヌードルを4月20日より全国で発売すると発表しました。

木村拓哉さんの力の入ったCMがつい先日までオンエアされてたんで記憶にある方も多いことかと。
この発表と、CMのオンエアと重なるように、ネットのあちこちで、これを話題にちょっとしたお祭りが起きてたこと、ご存じでした?
Googleインサイトでもこれを証明するかのような数字を示しています。

読んでみるとね、ネットに寄せられた「謎肉」を惜しむコメントの1つ1つが、何だかとっても愉快で、可愛くて、笑えるんです(笑)。
カップヌードルの中の小さな小さな具材1つが替わっただけなのにね。
そして、もっと驚くのが、ある食べ物が好きであることを伝える時に使われる言葉、フレーズとは全然違う表現が並ぶんですよ、「謎肉」を惜しむ声の中に。

ファンを生み出す動機付けというものが決して一様ではないこと、そして、「良いこと」だけがファンを生み出すわけでもないと、僕らマーケティングに関わる人間は、ここで知ることができます。
ちょっと紹介しましょうか。


  「あの化学合成品みたいな怪しさがいいのに」
  「カップヌードルの楽しみはあの謎の肉だろ!」
  「あの得体の知れない肉がいいんだろ 」
  「何してくれてんの・・・ 日清さん」
  「あの肉だけ売ってくれ!!」
  「最悪だ。改悪にも程がある。」
  「俺の日清食品を返せ!!!!」
  「エビのほうなくせよ!」
  「マーケティングとかしてないだろ。」
  「あれ1個でご飯1杯いけたのに」
  「あの肉がカップヌードルのアイデンティティだったのに・・」
  「今年一番のニュースだろこれ」


どうですか?
微笑ましいでしょ。
あの謎肉を通して、カップヌードルへの愛が溢れてるようにみえます(笑)。
日清のマーケティング担当や、開発担当の人は、たぶん、このメッセージ、目にしてるんだろうけど、さぞ、うれしいだろうなぁ、これは。
だって最高の褒め言葉であり、多くの人から愛されているブランドの証ですもんね。


人に言われて(人から聞いて)初めて気づくことってよくあります。
僕は、あの謎肉を取り除いて捨てたりしないし、湯を注ぐ前に先に食べちゃったりもしませんし、たぶん、「コロ・チャー」になっても、時々食べるだろうと思うんですが、謎肉の存在が僕の脳の小さなヒダにも引っかかってたんだってことを、彼らのたくさんのコメントを読んで気づきました。
そして、この謎肉が好きとか嫌いを超えた、この製品のイメージの原型を形作るための重要なキーワードになっていたことを知りました。

「日清カップヌードルの特徴は?」って聞かれたら、「あの得体の知れない謎肉が入ってるやつ」って答える人は多いと思います。
そういう意味では、確かにこの製品は、1つのアイデンティティーを失ったことになりますよね。
日清さんの社内ではよほどの決断が求められたんではないでしょうか。

そして、こんなにもたくさんの「謎肉支持」の意見を押し切ってまでの「コロ・チャー戦略」。
ブランド戦略において極めて優れた企業である日清さんですが、果たして結果は如何に・・・


で、おまえはどっち派よって?
これだけおもしろいことが起きてるのを目の当たりにして、僕のマーケティング虫が騒がないわけないでしょ。
だから食べましたよ、僕だって。


んで、やっぱり僕も、あの怪しい謎肉復活に1票です!


成功するWeb戦略とホームページ制作のチームデルタ
谷口浩一