- 青松 敬明
- ビジネスナビゲーター
- ビジネスコーチ
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
しかしながら、取引先との打合せのときなどは、電源を切ったり、マナーモードにしたりしている人が多いはずである。
自分が余程の立場の人でないかぎり、重要な場面で携帯電話を鳴らすというのは、マナー違反と考えている人が多いのだろう。
ところが、いろんな会社の人と一緒に他社に打合せに行くことが多いのだが、意外にマナーモードにしているにも関わらず、バイブレーションはそのままの人が多い。
当然、会議中に電話が掛かってくるとバイブレーションが震えまくっている。
間違いなく、取引先は、心の中で「電話くらい切っておけよ」と思っているだろうし、当の本人も気になってしかたがないはずである。
そして、その電話を掛けてきた人も、掛けた側としては呼び出し音が鳴っている以上、相手が出るまでいつまでも電話を切らないから、いつまでも電話は震えている。
どうせ出ない電話を震わせても意味がないのである。逆に言うと、出てくれた方が周りの人間としても、余計な気をもまずにありがたいくらいである。
結果的に、取引先にもよく思われず、自分の頭の中では「この電話誰だろう?」っていう煩悩が出てきて話に集中できず、打合せが終ってから掛けてきた相手に掛けても「何で出ないだよ」と怒られることになってしまう。
今時の携帯電話は切っていても、次に電源を入れたときには掛けてきた相手先を表示する機能もあるし、留守番電話もあるだけに、自分の交渉中に煩悩をもたらせる携帯電話の電源を入れている意味も、バイブレーションにしている意味も分からない。
一刻を争う電話なんて、人生でそう何回もない。