『ネーミングの秘訣10』 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

島田 千草
株式会社ノーメン・ジャパン 代表取締役
東京都
ブランドコンサルタント

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閲覧数順 2016年12月04日更新

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『ネーミングの秘訣10』

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こんにちは、ノーメン・ジャパンの島田千草です。
『ネーミングの秘訣』シリーズの第10回目です。


♯10) 最終ネーミング案は、ダイヤの原石のようなもの


ダイヤの原石のように、一見すると何の輝きもないネーム案を見つけてそれを磨いて輝かせるのはたいへん難しいことです。

しかし、それがブランディング戦略です。

ビジュアル訴求、''マーケティング・コミュニケーション戦略''や''PR戦略''など、このブランドを育てるための可能な限りのツールを総動員させて、立派なブランドに育て上げる。


一方、とても大切な要素としてネームに込められた『エモーショナル』な想いやメッセージ、そして単純な言い方ではありますが、関係者たちの大きな期待がつねに存在します。

このエモーショナルな部分については、子供を思う親心と同じでないだろうかと思えたりします。

なぜなら、

生まれたばかりのネームもつねに愛情を持ち続け、手塩にかけて大切に育てていくことが必要とされるからです。




最終ネーミング案からダイヤ原石をどう見つけるのか?



ネーム開発の最終段階では、つねに複数の最終案が用意されます。

最終案の中から最もふさわしいネーミング案をひとつ決定するにあたって、いくつかの異なる方法を利用して決定が行われます。

その中には消費者反応テストもありますが、ネーム開発のスペシャリストたちは、概してこの種の調査をあまり歓迎していません。

それは、ロゴデザインやコミュニケーションの手法も明かさず、単なる言葉を次々と見せられても、ネーミング候補案のそれぞれが持っている名前の由来や''エモーショナルな部分''をそこでは伺い知ることが非常に難しいからです。

この種のテストに適正な結果を求めるのなら、時間と費用をかけて調査の内容やプロセスをじっくり検討してから、実施する必要があります。


時間的、経済的制約などの理由で、消費者テストを候補案だけ提示するだけでは、消費者は十中八九どこか見覚えのある描写的なディスクリプティブ・ネーミング(意地悪な言い方をすれば、平凡すぎてつまらないネーミング)を選ぶはずです。

反対に、風変わりで、全く新しいイメージの造語ネーミングには、その馴染みのなさから拒絶感さえ覚えることもあるでしょう。

調査の手法を誤ってしまうと、関係者からは評判も良かった、エッジの効いた未知の可能性を秘めている、いいネーミングが、この調査次第で''平凡で万人受けする無難なネーミング''に追いやられてしまうのです。


参考に、無難なネーミング案を出してみましょう。
Appleの代わりに CompuWorld
Amazon.comの代わりに BookWarehouse.com
Starbucksの代わりに CoffeeHouse

さあ、無難なネーミングに、あなたはどこまで可能性を感じますか?


もっとも、消費者反応テストで要求されるのは、「どのネーミングが一番ピンと来るか」をユーザーに問うよりも、「ネーミングから何が想起されるか」を理解することです。

ユーザーに人気投票させて最終案を決定するよりも、あくまでも最終案決定の判断材料の一つとして捉えていただくことをお薦めします。

これは、社内での人気投票の場合も同様です。

メールでのリスト回覧では、ネームに反映された開発担当者や関係者の熱い想いを理解することは困難なので、残念ながらつい見過ごされてしまいます。

また、せっかくの可能性を秘めたネーミングは、その斬新さや馴染みの無さから排除されてしまうことが多いのも現状です。

ネーミング案は、ネーム開発に携わったチームメンバーでぜひ最終決定して頂くことをお薦めします

勿論、トップの最終判断に委ねる必要も当然ありますが、チームが最終的に決定した最終案ですから、ネームに込められた『エモーショナル』な想いやメッセージを直接トップにお伝えすることができます。

トップにもその想いは必ず伝わるはずです。


そして、ひとたびネームが決定されたら、子供を思う親の気持ちと同じように、ぜひ手塩にかけて生まれたてのブランドを大切に育てて下さい




グローバルネーミング開発
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www.nomenjapan.com