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- 谷澤 史子
- ミューズ・ブランディング・アカデミー（株） 代表取締役
- 経営コンサルタント
いつも明るい、前向きな女性なのになぜか元気がありません。
話を聞くと、会社の男性達に、4月に入ってきた女性の新人と比較され、
自信を無くしたとの事。
これが性格の悪い女性ならば、敵意は新人女性に向くでしょう。
しかし、私の友人は馬鹿が付くほど性格が良いのです。
新人の女性とも仲良くしているとの事です。
友人は会社でもいつもニコニコとしていて頭も良く、
男性、女性からも好かれています。
ちょっとしたからかいも笑い飛ばす懐の大きさもあります。
今回はその彼女の懐の大きさに男性達が甘えすぎだったのではないかと
思います。
飲み会の席で男性達の甘えがヒートアップしたそうです。
どんな事を言われても友人は
「はいはい。」と言って笑い飛ばしたそうです。
それらの言動は、自分へのからかいと、新人女性を盛り立てるためだと
頭でわかっていながらも、心が痛かったと言っていました。
男性達は、友人が傷ついた事は全く気が付いていないみたいだとも
言っていました。
私は心から同情しました。彼女の強さと優しさと賢さを感じ
友達である事に誇りを持ちました。
さて、数日後、友人からまた電話がありました。
その飲み会から3日後、新人女性はあっけなく会社を辞めたそうです。
友人は、新人女性に「何か嫌な事あった？」と電話したそうです。
「はい。あの飲み会で先輩に対してあんなに失礼な事を言う男性達
と一緒に働きたくありません。
数年後、私も後輩が入ってきたらこんな風に言われるのかと思ったら、
キャリアを積む前に見切りつけました。」
と言ったそうです。
アッパレ！！
その新人女性も賢いですね！
今、私の友人も転職し、新しい職場で活躍しています。
新人女性が辞めた事は男性達にとって残念でしょう。
しかも、仕事が出来、会社の重要な仕事を任され、
人間同士の円滑剤になっていた友人が辞めるのは
かなりのダメージだったのではないでしょうか？
「二兎追うものは一兎をも得ず」ではありますが、
「一兎追うものは一兎をも得ず」ですね。
一人の女性を褒めるあまり、他の女性を比較対象にして傷つける事は
大人の男のすることではありませんね。
女性はその辺をよーく観察していますので気をつけてくださいね。
