- 青田 勝秀
- 大国屋ビジネスコンサルティング株式会社
- Webプロデューサー
対象:ITコンサルティング
どんな商品が将来性がある商品なのか?
その商品はどうやれば見つけられるのか?
について今回は書いてみます。
統計データの収集
統計データに限らない話ですが、データは物事を調べる上で出来る限り大量に集めることをお勧めします。語自社で扱われる商品に直接かかわるデータだけでなくそれに関連するであろうデータも率先して収集してください。でもそのデータは買わないといけないの?そんなことはありません。インターネットは非常に便利なツールですから様々な統計データを取り揃えることが可能です。今回はデータを入手できるサイトのリンクを記載しました。是非御活用ください。
1)国のデータ
統計データは色々な形式のものがあります。一番スタンダードなものが国が集計する統計データです。いままでは国の統計データは整理されているとは言いがたい状態でした。しかし、2009年4月から独立行政法人統計センターがe-Statという政府がまとめる統計データのポータルサイトを運営を始められました。ここのページでは
消費動向調査(全国、月次)
人口推計(月報)
青果物卸売市場調査
家計消費状況調査
消費動向調査(全国、月次)
商業動態統計調査
特定サービス産業動態統計調査
家計調査 家計消費指数
家計調査 貯蓄・負債編
など、詳細且つ最新のデータを閲覧もしくはダウンロードすることが出来ます。非常に便利なので一度ご確認ください。
2)ネットリサーチの活用
近年ネットリサーチというサービスを提供される企業様が非常に増えています。企業様によってはネットリサーチの導入のきっかけにと無料でさわりの部分を公開されている企業様もいらっしゃいます。たとえばC-NEWSというヤフーバリューインサイト株式会社によって運営されているサイトでは多種多様な産業・商品のネットリサーチを公開されております。goo ResearchというNTTレゾナントと三菱総合研究所の提携で、サービス提供されているサイトもあり、同様に今まで実施されたリサーチの履歴をさっと見ることができます。これ以外にも同様のサービスをされている企業様はたくさんいらっしゃいますし、無料でさわりの部分を閲覧可能にされている企業様非常に多いです。お探しのデータを一度ご確認ください。
そのほかには株式会社きざしカンパニーが運営されているkizasi.jpでキーワード検索をすることで、どれくらいの人がその言葉をブログで記載しているかがわかります。調査というより単に楽しいです。これも是非ご確認ください。
3)検索回数
その商品名がどれだけネットで検索されているのか?これも集めたいデータのひとつです。誰も検索しないキーワードの商品はいくら市場規模がありそうでも現実的にインターネットでの販売は難しい可能性もあります。最近では色々なサイトで過去の検索回数を確認することができます。たとえば 株式会社ベーシックさまのフェレットプラスなどは非常分かりやすく使いやすいと思います。
データの分析
ここからが問題になります。集めた膨大なデータをどういう観点で見るか?です。
全体:推定されるお客様の最大規模と最小規模は?
ネットに接続されている。
携帯のパケット定額プランを使用している。
○○線沿線利用者
○○駅利用者
○○歳から○○歳
女性?男性?両方とも?
○○に興味があると思われるのはそのうちX%
時系列:人口動態から市場の規模はどう遷移するのか?
1年後に○○歳から○○歳の人口は?
3年後の○○歳から○○歳の人口は?
5年後の○○歳から○○歳の人口は?
場所:どこに多いか?
何地方に多く住んでいると思われるか?
詳細1:家計の状況は?
家計調査からその商品の関連に消費されている金額はいくらか?
詳細2:商品やサービスに対する個別の意識は?
ネットリサーチの調査が履歴にある場合はそこを参照して意識調査を確認
ブログでその商品の関連キーワードを検索してどのようなコメントがあるのか確認
詳細3:競合他社は?
これはECモールで同様の商品を検索して何商品、何店舗が販売しているかを見ることをお勧めします。
ものすごいステップの多い感じで書いてしまいましたので、これを見てよし!やってみよう!と思われる方も少ないかもしれませんが、やり方は千差万別です。自分がやりやすいやり方や自分なりの仮説の立て方などアプローチは色々あると思います。重要なのはまず第一歩です。これを見て少しでも何か調べて確認してみようと思っていただければ幸いです。
次のコラムではこれらの情報を整理して使えるツール 考え方をご紹介したいと思います。