矯正歯科の歴史 〜その6 セファロによる成長予測〜 - 虫歯治療 - 専門家プロファイル

晝間 康明
ひるま矯正歯科 院長
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
赤岩 経大
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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矯正歯科の歴史 〜その6 セファロによる成長予測〜

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矯正歯科治療とは?
こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
矯正歯科の歴史:第6回目は,セファロによる成長予測の変化について御説明します.

歯並びや噛み合せは,頭蓋に対する上下顎骨の位置関係,上下顎骨の相対的な位置関係が大きな影響を与えます.
 矯正歯科で歯を移動させる場合は上下歯列を数ミリ動かすのが精いっぱいです.しかし,年間に背が10センチ以上伸びる事もある成長のピーク時期では,上下顎骨の位置関係が数センチ単位で変化する事もあるのです.このため,矯正歯科治療結果の質をより高めるためには上下顎骨の成長方向や成長量を正確に予測できる事が大きく影響しました.

セファロが開発された事により,顎顔面部の骨格的な形態を規格化した状態で記録する事が可能となりました.
その結果,1人1人の患者さんを定期的に撮影したセファロを大量に集め,成長による上下顎骨の位置変化を分析する事が可能となりました.成長変化をセファロ分析した結果,成長をパターン分類化をする事ができるようになりました.

成長のパターン分析には,TweedのGrowth trend,Bjork分析,Riketts分析などが有名です.Riketts分析ではコンピューターに数値を入力する事で成長のパターンを導き出す事までできるようになりました.

しかし,規格化されたセファロと言えども本来3次元である顔面骨格の形態情報を2次元に圧縮したものである事に変わりはなく,成長には個人差が大きい事から成長変化の大まかなパターンは予測できるものの,成長量をミリ単位で予測する事は出来ませんでした.

・・・・つづく