昨日からの続きで、今日はよくある節税の手段について考察してみます。
昨日の例において、税金をゼロに出来る節税策はどんなものが考えられるでしょうか?
利益 = 収益 △ 費用
上記の算式を考えるに、要は収益を下げるか費用を上げるかのどちらかです。
しかし、収益をコントロールすることは、節税というよりも脱税に近くなります。
従って、通常節税策とは
費用を増やす
という観点から行われることが多くあります。
よく使われるような手は保険の加入です。
掛捨てか何かの費用型に加入して、費用を増やすわけです。
そうすると数字が
売上 1,000
費用 600 + 400(保険加入分)
利益 0
税率 40%
税金 0
こんな感じになるわけです。
で、税金が支払ゼロになって税理士はこういうわけです。
「私のおかげで税金がゼロになりました。
顧問料の件、どうぞ宜しくお願い致しますよ…」
最近、こういった手口で節税を繰り返していた企業がガンガン潰れています。
倒産の原因は、その税理士がやった無意味な節税策です。
この項、明日に続く。
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このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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