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医療法人菅野愛生会 こころのホスピタル・古川グリーンヒルズ
宮城県
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昨今、宮城県でも精神科の病院の倒産やクリニックの閉鎖が続いています。
それはやはり人口の現象と同業者の乱立、診療報酬の低さの問題があるかと思います。
とはいうものの、一人当たり5分以上という精神療法の最低時間制限があるにも関わらず、医師一人当たり、一日患者さん数100人という計算上ありえない数字も出しているクリニックもあります。

単純計算でも5分×100人=500分、500分÷60分=8.3333時間
診察時間が8時間であっても、それは休憩時間も含めた開院時間である場合が多く、
ましてや全員5分できちんと診察を終えるなんて不可能でしょう。

当院も初診時にはだいたい一人当たり50分はかかります。
生活歴、病歴、家族関係や症状など、さまざまな点をお尋ねしますので、
40分では、早めに診察を切り上げたとしても、診察は終わりませんね。

それを考えると、一人でも初診の患者さんがいると、この時間計算は破綻します。
なので、クリニックでは、医師一人当たり新患は一日1〜2人のことが多いので、
予約制で数ヶ月新患待ちという事が起こるのでしょうか。

当院は午前の外来は3人体制で、受診された新患の方はほとんどその日に診察します。
ほとんどというのは、例外があるということで、新患で午後4時頃に来られた場合、
上記の記載の通り診察時間がかかりますので、なんとかその日に診察できるということで、午後4時20分くらいだと、なかなか時間的につらいところです。
そのときには、自宅が近くの方は翌日にしていただく場合もあります。
もちろんその日に診察が必要と判断すれば午後5時過ぎでもしていますが。

というわけで、クリニックや病院を受診して、診察に入ってから出るまでとしても
5分以上かかっていない場合、精神療法の料金は病院は請求できません。
領収書の明細をよくみることです。

最近これらの診療報酬の矛盾を社会保険事務所が見抜き、料金の返還を求めるケースが出てきているようです。
でも、その額が数千万にも及ぶと、自ずと経営にも影響が出て倒産の憂き目に会うことにもなりかねません。
診療応酬でも、このごろ患者が出ていない結核治療より精神科の入院基本料金は安いのです。それが病院経営をさらに圧迫している原因かもしれません。

同じ精神療法をしても、開業医のほうが病院で診察するより高い診療報酬を得ることができるので開業される先生が増えたことも事実です。
私も院長として、入院されている約200人の患者さんの容態についての責任を24時間負っているわけです。
これが医療の現実です。
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