2009年6月4日「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」施行!
以前「200年住宅」という言葉が、メディアを賑わせました。
この言葉は今は消えて「長期優良住宅」となりましたが、そのような住宅を
普及させるべく、新法が昨年公布され、いよいよ来月から施行となりました。
【住宅は余っている!】
日本は、今までスクラップ&ビルドを繰り返す典型的な国でした。
それも、戦後の住宅供給不足下では良かったのかも知れませんが、現在は、
既に5000万戸以上のストックができています。 これは現在の世帯数4700万戸
をはるかに上回る、過剰な状況であることは明らかです。
【量から質へ】
日本は、言わずと知れた世界一の長寿国です。 なのに住宅の寿命については
とても短いのです。 例えばよく用いられるデータに
<住宅寿命比較>
イギリス・・・・・・77年
アメリカ・・・・・・55年
日 本・・・・・・30年
というものがあります。 では、ホントに持たないのか? これは物理的な寿命
ではなく、車と同じように「デザインや間取り」の古さによって生まれていると
言われています。
先日、私は京都へ出張してきましたが、そこには「町家」といわれる古き良き家
がまだ多く残っていました。 そして、それらを再生させる! こんな事業を
行うNPO法人「再生職人機構に、私も参加しております。
来月の法施行に合わせて、この「長く大切に使う」をテーマにコラムを書いてみ
ようと思います。
次回は、「建物の価値」についてお話したいと思います。
株式会社バイヤーズスタイル
代表取締役 高橋 正典