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ウジ トモコ
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Q.視覚マーケティンクを卒論にしたいんですが・・・

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視覚マーケティング
こんにちは ウジトモコです。
しばらくオールアバウトをさぼっていたら、こんなQ&Aがでていました。↓

http://profile.ne.jp/ask/qa_detail.php/32085
***Q.視覚マーケティンクを卒論にしたいんですが・・・

突然すみません。
視覚マーケティングの中にデザインマーケティングや、カラーマーケティングというものは含まれているのでしょうか?
マーケティングとデザインは結びつかないと一般的には評されているのですが、関連性や戦略などについてまとめたいと考えています。どういった本等を読めば見つかるでしょうか?

2009/05/11 10:01 質問者:ラッシュ・福岡県・女性・21歳


ジャンルが違うので、アンサー欄ではお答えできない仕組みになっていますので、こちらで是非アドバイスをさせていただければと思います。


**自著の視覚マーケティングは3つの視点から

視覚マーケティングのススメが刊行されたのは、2008年の5月ですが構想自体は2006年頃から持っていました。インターネットの普及やフラット化社会が次々と進む中、今後日本においても、視覚/情報伝達デザインの知識が普通のビジネスマンにも必ず必要になると確信していたからです。

その理由は3つあります。

●差別化のために経営とデザインが密着した関係を持つようになるから
●メディアの変化により、マーケティング手法が大きく変わるから
●コスト削減のために、失敗しないデザインが必要だから

言いかえると

1)ブランディング(差別化経営)
2)マーケティング(ポジショニングやカテゴリーの概念など)
3)トーンアンドマナーを使ったデザイン

つまり、3つの視点の組み合わせが視覚マーケティングなのです。

ですから、執筆当時はこの3つに関係する書籍や資料、専門家の方などからいろいろな情報収集をしています。
たぶん、ラッシュさんのご質問は、この3つめの中のカテゴリーに含まれるかと思います。




**視覚マーケティング研究のために読んだ書籍


1)ブランディング(差別化経営)が解る本
ブランディングやブランドデザインの本も数多く出ていると思いますが、私の場合は、むしろ『経営戦略』に関する書籍を読むようにこころがけました。難しい本も多いと思いますし、一見、遠回りのようにも思えますが得るものは多いでしょう。まずは、ベストセラーになっているものなどから選んでもよいのではないでしょうか。また、読みやすさという意味ではサラリーマン向けのビジネス書などからもヒントをもらいました。ビジネス書の方は逆に、ベストセラーならなんでもという訳ではなく、著者に注目するようにして読んでいくといいと思います。



2)マーケティングが解る本
マーケティングについては、さらに3つの視点から本を選びました。


***(I)ポジショニング、差別化経営のためのマーケティング戦略
このコラムでもたびたび、お薦めしていますが、アルライズ氏の書籍は実務家から大きな評価を得ている本です。下の2冊はメジャーな本ばかりなのでもうすでにお読みかもしれませんが、「視覚」と照らし合わせて読み込んでいくと、使えるヒントが次々にでてきます。
ポジショニング戦略
売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則


***(II)なんとかマーケティングの本
いわゆる、○○マーケティングという名前のついているものにも極力目を通すようにしました。

「パーミッションマーケティング」
「ゲリラマーケティング」
「クチコミ(バイラル)マーケティング」
「超地域密着マーケティング」

の書籍などは、執筆にあたり大変参考になったと思っています。

今現在も、続々と○○マーケティングというのが続々と出て来ていますので、ぜひ注目をしてみてください。


***(III)心理学や行動学、統計学などの本
メディアの変化でマーケティングは心理学と結びつくと確信していました。このあたりは、これからのジャンルではないかと思いますが、視覚と記憶、視覚と心理学、視覚と行動学などについては今後さらに進んだ文献が出てくるのではないかと期待しています。



3)トーンアンドマナーを使ったデザイン
このトーンアンドマナーについては、私自身の最重要テーマとして現在も研究に取り組んでいます。トンマナ(トーンアンドマナー)とひと言に言っても、デザインのみの視点で語れる部分は限られており、どのような役割に視覚を使うかで真逆のトンマナもあり得るというところが、ほとんどのケースの悩ましいところではないかと思います。

視覚マーケティングのススメでは、障りにしか触れていませんが、今後、パフォーマンスの高いクリエイエィブを実装するために欠かせない戦略提案の一要素になる事は明らかです。

まだまだ、つかみ辛い、解りにくいといった声をよく聞きますが、結局はブランディングであり、差別化であり、マーケティングだということを考えていくとトンマナもすっきりします。実務では、よく「間違えられてはいけない対象」と「反対語」について、クライアントにピックアップしてもらいます。

たとえば「やさしいイメージ」といったものを考えてていった時

「やさしい」<<>>「解りにくい」(反対の意味)
「やさしい」<<>>「恐い」(反対の意味)
「やさしい」<<>>「気難しい」(反対の意味)
※紛らわしい部分を削除しました(5/24)

こういうヒアリングがきちんとできれば、デザインの方向性も間違わずにすみますね。ここがきちんとできていて、はじめて、カラーマーケティングもデザインマーケティングも威力を持つということになるのです。


大切な事は、知りたい事の周縁からまずは解決の糸口を見つけ出し、自分自身の手で見つけていこうという姿勢ではないかと思います。

つまり、探しているものの本当の答えとは、落ちているものを拾い集めるような作業でもないし、なるべく貧乏くじをひかないように慎重に選ぶ、といったような種類のものでもないのです。実行して失敗して経験して積み重ねていく、その延長上に本当の答えが待っていると私自身は考えています。



ご参考になれば幸いです。