- 野平 史彦
- 株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
- 千葉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
昔、勤めていた頃、公共施設の設計で「ルーバー天井」を使う機会が多かったが、考えてみれば,住宅の設計でルーバー天井というのはなかった。
ルーバー天井は、大きな空間に柔らかな、ムラのない照明を施すのに用いられることが多く、既製品の種類も多いが、美術館等を計画していた時には、その展示室の為だけの特注ルーバーをメーカーに製作してもらうこともよくあった。
この写真は、住宅のダイニングのためにデザインしたもので、天井の中央を織り上げ、既製品のアルミ型材をアングルに均等に留め付けているだけのものである。
その上にポリカの複層板を乗せ、織上げ天井に埋め込んだDLの光を拡散して光天井としている。
照明をデザインするのも、建築設計の楽しみのひとつである。