- 臼井 優樹
- 株式会社ユザック 専務取締役 サポート事業部門長
- パーソナルコーチ
対象:コーチング
相手に、お願い事をしようと思って話しかけた時、
「で、用件は何?」
「何の用?」
「時間無いから要点だけ短くね」
といった、最初から歓迎されないムードはとても困りますね。
こんなことを言われると、『要点を手短にきちんと伝えないと!』 と
思ってあせってしまうこともあるでしょう。
そうなると、もう相手のペースになってしまい、結局、相手のイライラ
感を感じ、さらに受け入れてもらえない残念な感情に巻き込まれて、
退散・・。また来ます・・。
とはいえ、言われた通りに用件だけを話し始めてはいけません。
そこで、まず最初に切り出す内容として適切なのが、相手に関係が
あってインパクトのある「前置き」です。
特に、相手の才能やスキル、長所や実績を伝えることや、感謝を伝
えましょう。これだけでもグッと心の距離が縮まり、話を聞いてくれる
真剣度は変わってきます。
具体的には、こんな「前置き」から話しはじめてはどうでしょう。
●相談する場合の例
「お時間をいただきまして、ありがとうございます。以前、Aさん
(わからず屋さん)は別の案件で、見事な実績を残されていますね。
是非、アドバイスをいただきたいのですが・・。」
●協力を求める場合の例
「いつもありがとうございます!今日は、○○さんや□□さんなどの
素晴らしい人脈をお持ちのAさん(わからず屋さん)にお力添えをい
ただきたいと思って、お時間をいただいた次第です。」
など、見事な実績や、豊かな人脈など、相手が誇らしく思えるよう
な話題が良いでしょう。
「B社に行った時に、Aさんの評判を聞きましたよ!」など、他社・
他者からの評判についても聞いた事実を伝えるととてもうれしいもの
です。
●ブログやホームページで話題を集めよう!
もし「前置き」が見つからない場合は、相手がブログやホームペー
ジを公開しているか調べてみましょう。もし公開している場合、話題
には全く不自由しません。
相手が興味を持っていることや考え方などの事例が満載です。
是非、活用してみてください。
今日のポイント
「お願いの会話は、相手が興味を持つ「前置き」からはじめよう!」
冒頭のような「わからず屋さん」の振舞いをする人ばかりではあり
ませんが、相手が最も興味を持つ「前置き」から会話を始めることが
できれば、お願いの会話であっても、楽しい時間を過ごせるようにな
るかもしれません。
みなさんは、会話を始めるとき、どんな「前置き」をしていますか?
わからず屋さんの取扱説明書 臼井優樹 著
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理解不能な「わからず屋さん」ですが、コミュニケーションのツボを
抑えれば、彼(彼女)とのお付き合いはずっと楽になります。
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