- 村上 春奈
- 村上建築設計室
- 東京都
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
三田綱町のホワイトハウスのリビングルームは、この家でもっとも広く天井の高い、正方形の形をした空間です。都心部に位置するマンションの高層階にあるため、南西2方向に開かれた大きな窓から、空間が空へとつながり、開放的な雰囲気を感じさせてくれます。
リビングルームの仕上げは白で統一されています。元の間取りが整理されていましたので、空間の骨格を変えることはあえてしませんでした。元の形態を生かしながら、壁面などに陰を落とす要素を減らすため、ドア枠の出張りや梁形などを極力出さないように納めました。
この空間は、昼と夜の表情が異なります。
昼は、大きな窓から日光がたくさん入り、とても明るい雰囲気です。クライアントのお子さん(4才)が遊ぶカラフルなおもちゃが、ニュートラルな雰囲気に彩りを与えています。
夜は一転、白く溶けるような空気感が漂い、落ち着いた表情を見せてくれます。窓の外には、都市の夜景を臨むことができます。キッチン入口に乳白色のガラス戸が付けられているのですが、それを透過するキッチンの明かりが、リビングルームの照明の役割も果たしています。この柔らかい光と窓の外に広がる夜景の明かりだけで、ゆったりとした時間を過ごすのもいいものです。
リビングルームは各個室に直接つながっていますので、家族が集う家の中心的な場として活用されています。現在は、クライアントお気に入りのアルフレックスのソファやダイニングテーブルが置かれ、真っ白な空間にクライアント一家のカラーが加えられています。
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