ウェブデザイナーの将来について - ホームページ・Web制作全般 - 専門家プロファイル

小坂 淳
株式会社環 
東京都
ウェブ解析士マスター

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閲覧数順 2024年04月17日更新

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ウェブデザイナーの将来について

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ウェブデザイナーの将来について



環の小坂です。

先日表題のようなQ&Aが出ていました。
そこにも回答しましたが、ここ1年ぐらいでウェブ製作者に求められる適性が
大きく変わっているように感じます。
それは求人をしていても感じます。

少し前まで重要だった人


・とにかくスペシャリスト
 デザイン・htmlコーディング・設計・開発・ディレクションなど
・いわゆるディレクタ
 自分では特に手を動かさない人

規模の大きい案件や色々な分業の中で必要とされてきた
職種体系において重要とされてきた人です。

今重要な人


・幅広い知識を持ったスペシャリスト
 movabletypeやwordpressなどの普及や、SEOの重要性の高まり、
 プロモーション施策の重要性、w3c準拠の普及などにより
 コーディングのわからないデザイナやブログツールを扱えないコーダー、
 デザインを全く出来ないプログラマ、設計のみのエンジニアの
 仕事が明らかに減っています。
 
 例えばwordpressでサイトを構築する際に、
 今までの分業のやり方だと4人関わることになりますが、
 そんなに規模もないわけで、効率も著しく低下します。
 wordpressを理解したデザイン兼コーディング担当と
 必要なモジュールを考えてインストール設定するエンジニアの
 2名が必要になってきます。

 SEO・LPOの普及に伴い、「画面を作る」のではなく、
 「流れを作る」考えが重要になり、サイト設計が出来ないデザイナや
 導線を考慮しないコーダーでは通用しなくなっています。

 逆に、サイト全体のデザインコンセプトを決め、
 コーディングもしながら、各ページの要素を決めていく
 デザイナ兼コーダーが必要になっています。

・手も動かせるディレクタ
 CMSの選定やデザイン要件・サイト要件詰めなどを行う際に、
 技術的な知識も必要となり、時には「試す」必要も出てきます。
 動作環境も多様化していますし、新しい技術の学習も必要です。
 そうなってくると自分で色々試すことがディレクタにも求められます。

これから重要になる人


 サイト構築の効率化(省力化)・運用の重要性・アクセス解析等ツールの活用など
 が重要になってくる中で、当然効果もあげていく必要があります。
 そうするとスペシャリストよりもボリバレントな人が求められてくると思います。
 実際出来るエンジニアはデザイン自体は出来なくても、
 そこを考慮した開発を行いますし、
 デザイナもどんな仕組みを入れるかを考えながらデザイン・コーディングをする
 時代になっていると思います。

 また、顧客にも提案する必要がありますので、その点からも
 知識領域を広げていく必要が営業・制作共に必要です。

 求人活動をしていてもなかなか仕事が決まらない人は
 ・大人数の開発で設計書に基づいて部分的に開発することに慣れているプログラマ
 ・コーディングが不得意なデザイナ
 ・ブログツール・アクセス解析などの知識に疎いディレクタ
 という傾向があるように個人的には感じます。

 「デザイナ」「エンジニア」という分業とは一線を画す「ウェブ製作者」という
 ポジションもそろそろ求人の職種欄にあってもいいのではないかとも思っています。

弊社として出来ること


 製作者については実際の仕事の中でこれから重要になってくる人の要件に満たす
 人材は育ってきていますが、仕事以外での学習量が多いのも特徴で、
 色々自分で試すということは必要でしょう。

 営業・企画者でも「アイディアマン」ではもう通用しない時代になっているので
 (アイディアが合っても実現方法を理解しないとうまく制作できない)
 その点をフォローするセミナーを5月28日に半日かけて行う予定です。
 (詳細は近日告知しますが、興味のある方はお問い合わせください。)