ピアノ教室は「月謝」は下げずに「価値」を上げる - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

藤 拓弘
リーラムジカ 代表
経営コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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ピアノ教室は「月謝」は下げずに「価値」を上げる

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ピアノ教室運営について 月謝について
多くのピアノ先生から寄せられるお悩みに、月謝に関することがあります。

「生徒さんが集まらないのでは、と月謝を上げられない」
「でもこのままでは教室経営が成り立たない」

など、月謝に関するお悩みは結構深刻です。

今回は月謝に関して、私の思うところを述べてみたいと思います。

月謝は、教室の価値を表す


個人でピアノ教室を営んでいる先生は、月謝をご自分で決めることが
できるので、それだけに料金設定に悩むところだと思います。


月謝を高く設定すると生徒が集まらないのでは、というお悩みが
寄せられますが、そのために果たして月謝を下げて良いものか?


残念ながら、月謝を下げる、ということは教室(あなた)の価値を下げることにつながりかねません。


教室経営には、当然経費がかかります。

教室のハード面、そして何よりレッスンを提供する「講師のクオリティ」を
保つためには、それなりの経費がかかります。


意外に忘れがちなのは、講師の「時間コスト」と「モチベーションコスト」です。

ピアノレッスンは、講師として「スキル」と「時間」を提供しているわけですから、
そこに我々の「コスト」がかかっています。


また、高いレッスンクオリティを保つためには、高いモチベーションが必要です。

月謝の価格を下げることは、我々の「時間」を安価で提供し、
さらにモチベーションの低下にもつながってしまいます。


ピアノ教室は「価格競争」はすべきでない


それぞれの地域には、月謝の相場があります。

生徒を集めたいからと、相場よりも低い価格帯で経営することは、
長い目で教室経営を見たときに、非常に苦しい状況に陥ることが多いです。


いわゆる「価格競争」という状態に入ると、経営上うまくいきません。


マーケティングの世界でもそうですが、たとえ価格競争に参入しても
生き残れるのは、資本力のある大手企業だけです。


ピアノ教室は、一般の企業や小売業とは違いますから、一概には言えませんが、
それでも月謝に関しては、価格で勝負すべきではありません。


ピアノを教えるという仕事は、高度な技術と豊富な知識が必要な
「専門職」になります。

大切なのは、


「月謝を下げることで生徒さんを集めるのではなく、


教室の価値を上げることで、生徒さんを集める努力をする」




ということではないでしょうか。

それがひいては、生徒さんの満足度を上げることにつながりますし、
「生徒満足度」が上がれば、それだけリピーターや口コミにも
つながっていきます。



「生徒さんが毎回満足するクオリティの高いレッスンを提供すること」


このためにはどのくらいの経費が必要か、という観点で月謝を決定することが、
一番大切なことではないか、と思っています。




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