- 谷澤 史子
- ミューズ・ブランディング・アカデミー(株) 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:ビジネススキル
そして毎年お役御免の洋服がたくさん出ます。
そう、洋服にも「賞味期限」があるのです。
男性雑誌でよく見るフレーズ。「一生物」
靴や洋服で普段は買わないような高価なものに対して
「これは一生物」って脚注が付いています。
●はっきりいって、一生物なんてありませんから!!
全てのファッション用品は消耗品です。ウン万の靴も、
ウン十万のカシミアのセーターも、全て消耗品です。
販売員さんは高価な物は「一生物ですから」って言えば売れることを知っています。
高価なものに対する憧れのある人や、流行を追うのが面倒くさい人には、
この常套句が最後の一押しになるのです。
特に男性は「一生物」って言葉に弱いですね。
最初から消耗品だと思えば、高価な物であったら少しでも長持ちするように
大切に扱うのではないでしょうか。
「このカシミアのセーター、毛玉だらけだけど、虫食いだらけだけど、
一生物って言われて買ったお気に入りなんだ。肌さわりも最高だしね。」
なんて言って悦に浸っているオジサマ、
「それは、賞味期限切れてますよーーーー!」
「このアルマーニのスーツ。当時ボーナス全部はたいて買ったんだ。
もったいないから2・3回しか着てないんだ。」
とブカブカ肩パット、ダブルスーツを自慢気に着ているオジサマ、
「それは、賞味期限切れですよーーーー!」
ファッションの世界には「定番」というのがあります。
定番ならば一生物を持っててもいいかなと思うかもしれませんが、
糸も、生地も、毛も時間が経てば必ず弱くなります。風化します。
冷蔵庫の中の賞味期限のチェックと同じようにと貴方のクローゼットも
定期的な賞味期限のチェックが必要です。
賞味期限の切れたファッションは、貴方自身の賞味期限も切れさせて
しまいますよ。
ファションも食材と一緒。「一生物」って言葉よりも
「新鮮!」「取れたて!」「もぎたて!」「熟れ頃!」
この方が大切です!