- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
ER図の書き方
環の小坂です。
ER図はウェブ業界やシステム業界にいる方なら職種を問わず接する機会があると
思いますが、エンジニア以外の方だと作り方がわからなかったり、
見方がわからない人が時々います。
ER図はサイトのシステム構造を理解するのに向いている資料ですから
エンジニア以外の方や制作を依頼する側の方も書けたり読めたりするほうがいいです。
システムのドキュメントということで拒否反応を示す人もいますが、
エクセルなどで色々やる中で無意識に使っていることも多いので、
まずは慣れかなと思います。
ER図のポイント
ER図というのはデータベースの構造を図式化したものです。
・DBのテーブルの項目名
・その連結
で成り立ちます。
ポイントは3つです。
・必要な項目がもれ無駄なく入っているか?
「漏れ」「無駄なく」両方が重要です。
例えば顧客情報のDBであれば
会社テーブル:企業名、企業ID、業種名、住所
担当者テーブル:企業ID、名前、メールアドレス
というように入ります。
ここで「住所」を両方に入れる必要はありません。
共通する部分は一箇所修正すればいいようにすることと、
整合性を取るためにもそうなります。
また洩れもあってはいけません。
・リレーション
上記例でいくと、企業IDで二つのテーブルは連結されます。
複数のテーブルがどこでつながるのかがER図のポイントです。
・ユニーク
ユニークキーというものがあります。
これは情報が「一意」であることを示すものです。
例えば社員名簿では同姓同名がありえますから、「社員番号」などで一意性を保ちます。
このユニークキーは必ずしも一つとは限りません。
例えば商品であれば、「商品ID」と「サイズID」で一意になることもあります。
この3点を抑えれば書くのも規模が小さいものなら簡単ですし、
読むことも可能です。
データベースは「入力」「計算・集計」「出力」の3つでほぼ機能しますので、
それを行う上でどうすれば可能かを考えるときにER図は非常に便利です。