社内ウェブサイト担当者に求められる能力・適性 - ホームページ・Web制作全般 - 専門家プロファイル

小坂 淳
株式会社環 
東京都
ウェブ解析士マスター

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閲覧数順 2024年04月17日更新

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社内ウェブサイト担当者に求められる能力・適性

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社内ウェブサイト担当者に求められる能力・適性



環の小坂です。

私の周りにもウェブ制作担当者としてCMSで更新したり、
外部に制作会社に依頼したり、構想を考えたりという立場の人が増えてきました。

このような立場になった場合に必要な能力・適性について考えて見ます。

1.会社の理解
まず一番大事なのは、自社を理解することです。
自社の置かれている状況や会社全体のテーマを理解し、
ウェブサイトで何をするべきか考える必要があるからです。

また、予算は上から降りてくるかもしれませんが、
数値の管理も必要になってきますので、
会社の利益構造も理解する必要があります。

2.ファシリテート
次にファシリテーション能力も必要です。
ウェブは営業・マーケティング・商品開発・人事・IRなど様々な要素が絡みます。
社内の利害関係の調整も必要ですし、システム関係部署との
調整が必要なこともあります。
社内での肩書きは高くなくても、自分より立場が上の人を含め
仕切っていく意気込みと能力が必要になってきます。
ここが失敗すると企画倒れになってしまいます。

3.ウェブマーケティングなどの知識
ウェブの制作のスキルは不要ですが、SEM・SEO・アクセス解析などの意味や
活用方法、主な仕組みの理解が必要です。
CMSなども必要ですが、ウェブでどんなことが出来るのかの考察も
定期的に行う必要があります。
そう考えると、自分で色々試すことも必要になってきます。

4.チーム編成
主に社外のパートナー選定になってきますが、どこと何を期待して
どういう関係を築いていくかも重要です。
時々1年に1回(ひどいところだと半年に1回)制作会社を変える
会社や役所に出会いますが、論外です。
上から目線ではなく、「パートナー」として信頼関係を構築することが一番重要です。
選考のポイントは自社にとって重要なものを理解した上で、
それに適した制作会社や広告会社を自ら選定し、コミュニケーションをとることです。
制作会社を選ぶ際にはスキル・実績・得意分野の他、立地・規模・価格体系などを
考慮の上、決定します。

5.要件伝達能力
最後に必要なのが考えたことや企画・要件などを伝達する能力です。
きれいなパワーポイント資料を作れる必要は全くないですが、
社内で稟議をあげる際、外注先に指示・相談する際、社内に原稿作成を
依頼する際にどれだけわかりやすく伝達できるかというところです。
ここはチーム編成も絡みます。
何もかも理解することは難しいので、自身の苦手分野をカバーしてくれる
パートナー選定がポイントになることがあります。
(自身がデザインに自信がある場合は、システムに強いパートナーを選ぶなど)
その上で、何をいつまでに作るのか(実行するのか)、誰がどこまで決めるのか
などを明確に伝えるドキュメンテーション能力は必要です。
5つの中でこれが一番必要で、これが出来ないと社内外の信頼を失ったり、
ウェブサイトの構築・失敗が破綻します。

スケジュールも細かい線表は不要ですが、わかりやすく関係者に共有することが大切です。

その他にも
・モチベーション管理(社内外の関係者のやる気を引き起こす。協力を得る。)
・範囲を決めた上で任せられる適性(デザインやシステムの細かいところは担当者や制作会社に任せるなど。)
・PDCA(考えて実行した結果を検証して改善していく。)
・根気
なども重要ですが、必須となると先に述べた5つになります。

ウェブ担当者に選ばれた人はこれらを意識すればいいですが、
言い換えればウェブ担当者を選任する人はこれらを意識して選ぶ必要があります。
しかし、これらの能力を持つ人は一般的にも「仕事が出来る」人であるため、
忙しいこともあります。
なので、そことの兼ね合い・妥協・代替策が選ぶ側には重要なポイントです。