- 島田 千草
- 株式会社ノーメン・ジャパン 代表取締役
- 東京都
- ブランドコンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
一昨日の『ネーミングの秘訣』シリーズ第8回目の中で、
最終的に商標やドメインの厳しい壁をくぐり抜け決定されるに至ったネーム案は、あなたの直感にもとづくお気に入り番付では、たとえ第3番目や第4番目であろうとも、ひとたび最終決定されると、時の流れと共に、あなたにはとても愛着持てるものになる
と、書きましたが、『いいネーミングとは何か?』をあらためて考えてみます。
新商品が発売されると、「この商品ネーミングがいいね」とか「なんか効き目がありそう」など、ネーミングやパッケージデザインから伝わるイメージにみなさんもまず注目されることでしょう。
新商品のもつ特徴をイメージとしてどう捉え、それをいかに分かりやすく表現していくかで、
ターゲットユーザーからのブランド支持率も変化していきます。
では、もっとネーミング開発に特化して考えてみましょう。
「いい名前の条件」を挙げてみると、
➢ 想起性が高い
➢ 聞き取り易い、発音し易い
➢ 読み易い、書き易い
➢ 持続性がある
➢ 覚え易い、印象に残る
以上の5つのポイントを総合的に評価しながら、あなたの感性をくすぐるようなネーミング候補案を絞り込む必要があります。
しかも、市場領域が「海外」へ及ぶ場合には、言語や''文化''、''習慣''までも検討の対象として吟味することが大切です。
しかし、『いいネーミング』の要件としてとても重要なものが残っています。
それは、
商標上、登録可能であること
どんなにメッセージ性の評価の高いネーミングであっても、商標登録できなければ、公的な価値を持てなければ、ブランドネームとして存在することは不可能です。
商標登録ができ、商品の特徴やエモーショナル(情緒)価値、ファンクショナル(機能)価値がバランスよく表現されている既存のネーミングは、たくさんありそうですが、実際のところそう簡単には見つかりません。
生まれながらに美しさと知性と巨額の富を持っている0歳児は何人いますか?
親の愛情と周囲の環境の2つが揃って、子供はすくすくと成長していきます。
いいネーミングも、関係者たちの愛と十分なブランド環境が必要なのです。
そのためには、商標上、登録可能であることが、最低要件として求められるのです。
グローバルネーミング開発
世界へ挑むブランドネーム・CI開発
株式会社 ノーメン・ジャパン
www.nomenjapan.com