ビジネス文章力をアップさせる(18) - クリエイティブ制作全般 - 専門家プロファイル

野村佳代
出版/広告プロデュース〜企画・ライティングからデザイン・印刷まで 株式会社アスラン編集スタジオ 代表取締役
ライター

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対象:クリエイティブ制作

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ビジネス文章力をアップさせる(18)

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意外と知らない表記の基本




会話文は「 」、句点(。)は付けない



知っているようで、きちんと知られていないのが「 」『 』( )の使い方です。

会話文は、「 」を使います。

<正しい例文>
「お母さん、庭の朝顔が咲いたよ」

これが正しい用法です。間違えがちなのが、句点を付けてしまうことです。

<悪い例文>
「お母さん、庭の朝顔が咲いたよ。」

このように、最後のカギカッコの前に句点(。)を付けている人を見かけます。
しかし、通常、会話文に句点は付けません。これが基本です。

例外は、会話文で文章が終了する際です。
ビジネス文章では、あまりないケースですが、念のため紹介しておくと、会話文で文章が終了する際には、カギカッコの後に句点(。)を付けます。

<例文>
「お母さん、庭の朝顔が咲いたよ」。


会話文の中に人の言葉が出てくるとき



会話文の中に、他人の言葉が出てくる際には、『 』を使用します。

<例文>
「当社の社長から『よろしくお願いします』と申しておりました」


また、会話文ではなく、通常の文章でも書籍の名前は『 』を使用します。

<例文>
私が好きな本は『ハリー・ポッター』です。


( )は気持ちや補足説明に使う



会話ではなく、そのときの心情を会話のように表現する際には( )を使用します。

<例文>
「もうすぐテストでしょう。早く勉強しなさい」
(お母さんは口うるさいなぁ。今やろうとしていたのに……)


また、補足説明する際にも使用することがあります。

<例文>
新聞は、毎日4紙(そのうち3紙は配達、1紙は駅で買う)読みます。

ただし、補足説明の( )が多すぎると、読みづらくなってしまいます。
前の例文の場合、下記のように表現することもできるはずです。

<例文>
新聞は、毎日4紙読みます。そのうち3紙は配達されるもの、1紙は駅で買います。

補足説明の( )は乱用しすぎないように気をつけましょう。

次回は、「文章にリズムを付ける方法」について紹介します。