この数値自体は、保険業法で定められた保険会社の健全性を示す指標であるので、200%を下回った場合、原則として金融庁から何らかの監督上の措置(早期是正措置)がとられることとなっています。
ですので、200%を超えていれば「行政上」は問題ないということになりますが、昨年破綻した「大和生命」は当時で555.4でしたし、それ以下の生保で現在でも破綻していない生命保険会社もあります。
参考までに、SM比率の一覧(先の数字が2008年版で後の数字が2009年版)
富士生命 3472.6 ↘ 3292.4
日本興亜生命 2914.3 ↘ 2810.4
東京海上日動あんしん生命 2766.7 ↘ 2642.3
損保ジャパンひまわり生命 2048.8 ↗ 2408.5
損保ジャパンDIY生命 2048.8 ↗ 2214.3
あいおい生命 2078.8 ↘ 2047.3
フコクしんらい生命 2604.8 ↘ 2046.9
三井住友海上きらめき生命 2124.0 ↘ 1967.0
東京海上日動フィナンシャル生命 1157.5 ↗ 1685.4
ソニー生命 1747.9 ↘ 1665.4
かんぽ生命 1116.3 ↗ 1357.2
明治安田生命 1314.1 ↘ 1267.8
ハートフォード生命 1449.7 ↘ 1253.2
日本生命 1156.8 ↘ 1127.3
カーディフ生命 1166.8 ↘ 1099.9
AIGスター生命 1288.4 ↘ 1086.7
富国生命 1146.9 ↘ 1078.5
マニュライフ生命 1288.4 ↘ 1068.1
住友生命 1030.7 ↘ 996.0
オリックス生命 1217.0 ↘ 975.9
大同生命 1096.3 ↘ 972.9
第一生命 1010.6 ↘ 926.6
チューリッヒ生命 1106.4 ↘ 920.7
プルデンシャル生命 906.9 ↘ 906.1
太陽生命 1000.6 ↘ 881.5
三井住友海上メットライフ生命 1398.8 ↘ 878.9
アイエヌジー(ING)生命 1029.4 ↘ 875.1
ピーシーエー(PCA)生命 924.0 ↘ 873.7
アメリカンファミリー生命(アフラック) 937.1 ↘ 871.9
ジブラルタ生命 902.9 ↘ 821.0
アクサフィナンシャル生命 911.7 ↘ 748.3
AIGエジソン生命 973.5 ↘ 733.3
アクサ生命 1007.8 ↘ 716.0
アリコジャパン 913.3 ↘ 700.1
T&Dフィナンシャル生命 912.4 ↘ 656.2
朝日生命 674.1 ↘ 643.8
三井生命 696.1 ↘ 637.9
マスミューチュアル生命 528.4 ↘ 425.8
大和生命 555.4 ↘ ▲47.8
サブプライムの影響もあるのかと思いきや、このSM比率は昨年9月のものです。
結局、生命保険とは、生命保険会社が加入者の資金で、株式運用や外貨・不動産運用などで資産形成をしている委託運用なので、国のセイフティネットがあるとはいえ過度な信頼は禁物です。
株式会社えんhttp