日本人はなぜ世界で1番英語ができないのですか？

Ouch!

しかし残念ながら本当の話です。

ネットの留学相談コーナーにこんなのがありました。 

「アメリカとカナダとイギリスに留学しましたが、英語の成績でクラス分けがあって下のクラスは日本人ばかりでした。」

確かに。　笑いますね。　こんな経験ある人わんさかいるのではと思います。

この9月から10月にかけても
「カナダ語学留学しました！」「カナダの大学に交換留学で来ました。」「カナダに高校留学しました。」

「でもでも、下のクラスは日本人ばっかり。　みんな日本語を話して、真面目に勉強する気もないようで、そんな仲間に入りたくないです。」

「こんな英語の出来ない日本人ばかりの授業にあんなに高いお金を払っているのは勿体ないです。どうしたらいいでしょう。」

でもね。

あなたもその日本人ばっかりの一人ですよね。　英語レベルが低いクラスの日本人のひとりですよね。

どうしたらいいのかは、明白では？

英語と基礎学力のレベルを高くしてから留学すべきでした。

「留学」とは、相当高い英語力を必ず日本で身につけてからもの。

「わぁ〜い！英語でしゃべれるようになりたいからカナダに留学したい！」なんて、超現実離れした世界からかけ離れたままごとのような気持ちでカナダに来たのが間違いでした。

今からでも遅くないですよ、英語エッセイ、それもクリティカルシンキングとReasoningに基づいたエッセイをカナダの小学生レベルからコツコツ学ぶこと。

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では、最初の質問に戻ります。

「日本人はなぜ世界で一番英語が出来ないのですか？」

実は「一番」というのは少々語弊があります。

TOEFLの世界ランキングによると、TOEFLを受験している世界の国170カ国の中で146位。

つまり、まだ下がいると。　あまりにもレベルの低い慰めですが、どんな国でしょうか？

ガーナ領内でEWEという言語を話す人。　西アフリカの遊牧民でFulahという言語を話す人。

Javanese.　インドネシア公用語を話す人。　インドネシアには中国系が多いですし、その人達の英語レベルは高いです。カナダにも結構な数が留学しているはず。　そうではなく、現地語を話すインドネシア人ですね。　

ラオス。（まだまだ貧しく、教育制度も整ってない国です。）

ま、そういう国が日本の下に並びますが、嬉しいですか？

Bad news！

Speakingに限ると、順位は何と世界最下位の170位だそうです。

上にあげた国の人の方がSpeakingでは日本より上です。

わかりますね、周りを見ていても。

カナダに来たら英語レベルの低いクラスは日本人ばっかりだった！　がその証拠です。

2021年の日本人TOEFLのスコアは74点。

カナダの大学正式留学に必要なスコアは大体90ですので、ほとんどの日本人は届きません。

じゃ、なぜ「カナダの大学留学したいです！」という人がいっぱいいるのでしょうか？

入れないですよ。　現実知らず、ですかね。　呆れた現象です。

以前にも同じような質問への答えとしてコラムを書いてます。

2018年の8月。

日本人の英語力は進化してないようですね、全然。

そのコラムの簡単なサマリーです。

【質問】 

日本人は何故未だに英語が話せないのですか?

中学高校と散々勉強したのに。

【回答】 

「英語思考の元となるクリティカル・シンキングが日本語社会自体に存在していない。」

これが大きな理由です。

クリティカルシンキング思考法を理解しない限り、英語はわかりません。

例えば、クリティカル・シンキングのタブーである「質問の定義をすり替えない事」への違反は普通に起こります。

「感情的意見はタブー」これも無視状態です。

また、誰かが自分と違う意見を述べると「あの人の性格が問題だ」「言い方が悪い」とかなんとか、「意見」そのものではなく、人物攻撃に終始する日本の姿が非常に残念です。

学校で英語を教える先生たちもクリティカルシンキングがわかってないです。

わからないので教えることが出来ません。

中学・高校と6年も学習し、未だに簡単なやりとりにも事欠き、自分の意見を簡単に述べることにも不自由する日本人の姿は確かに異常です。

「英語を話す人たちは、思考法自体が大きく異なる。従ってその思考法理解なしには英語はわからない。」 

これを理解せずに、英語！英語！と騒いで留学もどきの遊学にと、カナダに押し寄せて来ても英語は出来るようになりません。

こう言うとこのような反論が多く出てきます。

「日本人は優れた能力を持つ。日本固有の思考法には問題はない。」と。 

いやいや、どちらの思考法が正しいかなどの議論をしているのではありません。

「英語を理解するためには英語の思考法を学ぶことが必須だ」と言っているだけです。

日本語を学ぶ外国人が日本語を理解するには、日本語固有の考え方を学ぶのが必要なのも当然のことですよね。

 日本の人が英語の思考法を学ぶことに躊躇するのであれば、英語を学ぶことは必要ないのでは？

日本語にも英語にも、各言語の後ろには途方もなく大きな文化背景、歴史背景、社会背景が存在します。

英語の背景を学ぶには、クリティカル・シンキング理解は欠かすことが出来ません。

また、このような質問が来るたびに「日本人で英語が出来る人はいますよ、何言ってるんですか。」との反論が来ますが、質問から離れてしまっています。　正にクリティカルシンキング不在の反論です、

「日本人にも英語が出来る人はいますか？」という質問ではありません。

 「あの人も英語が出来る。　他にも出来る人を知ってる。　日本人を低く言うのを止めろ。」

このようなねじ曲がったな反論が「日本人英語下手」の原点です。

英語が出来るようになりたいですか？

Critical Thinkingを学ぶこと。

これだけです。

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