- 安井 正
- クラフトサイエンス一級建築士事務所
- 建築家
対象:住宅設計・構造
いま工事中の新宿区の木造3階建てで使う、構造用の木材の検査と
プレカット(工場での柱や梁の接合部を自動機械で加工すること)の打ち合わせが主な目的です。
木造3階建ては、建築基準法の耐火の規制が厳しいので、木の柱や梁をあらわしにするためには特別な配慮が必要です。
この家では「燃え代(もえしろ)設計」という手段をつかって、一部の柱や梁をあらわしにしています。構造耐力上必要な断面寸法より、3.5センチぐるッと太くすることで、火災時に柱の表面が燃えても、ある時間は建物が崩れずに耐えられるようにするわけです。
なので、通常より太い15センチや18センチの柱を一部で使っています。
材料検査では、加工場に運ばれた材料の木目や割れの入り方など吟味して、どの部位にどの材料をどちら向きに使うかなどを木材屋さんやプレカット工場の担当者と話をしながら決めてきました。