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閲覧数順 2024年04月24日更新

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感情のコントロールに関する大きな誤解

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あなたは感情のコントロールって、どういうことだと思いますか。

 

カウンセリングをしていると、感情のコントロール=抑圧だと誤解している人が非常に多いと感じます。特に怒りはがまんしなければならないと自分のなかに溜めこんで苦しくなっている人が多いです。

 

感情は、感じることと表現することの二階建てになっています。感情のコントロールがうまくいっていない人は、たいてい1階部分の感じることを「感じてはいけない」、特にネガティブな感情はよくないものとして、怒りや不安を感じる自分を否定・ダメ出ししたりしています。

 

でも、それって現実的じゃないですよね。

 

生きている以上、ポジティブな感情だけというのは不自然です。これは「そう状態」です。「そう」は「うつ」より重い、なぜなら自覚がもてないからということはご存じでしょうか。

 

人生山あり谷あり。いいこともあればよくないこともある。誰だってそうです。ネガティブな感情は生きているかぎりついてまわるもの。決して悪者ではありません。悪いのは、過剰に感じてしまうことです。

 

つまり、感情のコントロールとは、ネガティブな感情を適切に感じられるように、感情のもととなる考え方を修正することと、感じたときに適切な表現が選べるようになることです。

 

たとえば、怒ったときに自動的にキレてしまったり、反対に自動的にがまんしてしまったりというのは、自分の意思で表現を選んでいませんよね。これを、意識的にいちいち選択するようにするのがアンガーマネジメントです。

 

感じたことは感じたままでOK。否定する必要はありません。どうせ、いくら否定してもなかったことにはできないんですから、受け入れるしかないんです。コントロールできないことに執着するのはエネルギーの無駄遣いです。

 

初めは「そんなことできない。無理」と思われるかもしれません。ほとんどの方がそうです。でも、できます。練習すれば。

 

というか、穏やかで安定した精神状態を手に入れたければ、今まで意識せず自動的に反応していたことを意識的に選択する習慣に変えていくしかないんです。

 

今まで反射的な反応だけだった方にとっては、とても面倒くさくて大変なことに思えるでしょう。裏を返せば、それだけ今までラクをしてきたということです。穏やかに見える人たちは、こうした面倒なことを習慣化しているだけなんです。

 

クセをなおすのは大変なことですが、練習すれば少しずつ変えていけます。過去の根深い問題が隠れているときはトラウマケアが必要な場合もありますが、それでも変われます。

 

どうぞ、自動的反射的な反応をされている方は、感じたときに一呼吸おいて次にすることを意識的に考えて選ぶようにしてみてください。反射的な反応、衝動的な言動を減らすだけで、かなり変化を感じられるようになると思います。

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