先日、『トップガン マーベリック』を観ました。映画館に行くのは『ノマドランド』以来。今回はIMAXだったこと、前作を学生時代に観ていたこともあって、冒頭から感動と興奮の連続 これぞエンターテインメント。トムもハリウッドもすごい! 超一流の本気の迫力は胸を打ちます。やっぱり映画館はいいですね~。
さて、近年、「人の目が気になる」「自信がない」というご相談がとても多いのですが、他方で発達障害傾向のある人も増えている気がします。今回は、そのことと関連のある記事をご紹介します。
『発達障害が増えたのは「知名度が上がったから」だけではない』
以下、私なりの解釈です。
急速な情報化によって、私たちは多くの情報と選択肢を得て世界が広がり自由に生きられるようになりました。但し、自由に生きるためには、多くの選択肢から自分に合うと思うものを自分で選ぶ主体性が必要です。主体性が弱い人にとって、選択肢が多いことは混乱をまねくことになり、自由がストレスになりかねません。
また、自由に選択できる=選択に責任が生じる=結果に対し柔軟に対応していかなければならないので、責任を怖れる主体性の弱い人や、柔軟な対応が苦手な発達障害傾向の人には生きづらい世の中になったと言えます。
つまり、同調圧力が強い(強かった)日本においては、自由を享受するための主体性を育てる教育がされてこなかったために、時代の変化に適応力が追いついておらず、多くの人が生きづらさを感じやすい状況になっているということだと思います。
情報や選択肢が増えれば自分らしく生きられる可能性が増えますが、それは選んで行動できる人にとってのこと。選べない人や行動できない人にとっては、選択せずに済むような枠のなかで暮らしていくほうが平和なのかもしれません。
ただ、昔と違って情報があふれているため、どうしても他の人の活躍や楽しそうな様子が目に入ってきます。そうするとつい自分と比べてしまうのが人間というもの。
ここで、自分で主体的に今の生活を選んでいれば、一時的に動揺してもすぐにリセットできるのですが、受身的になんとなく現状に甘んじていると他人と自分を比べて落ちこんだり羨んだり妬んだりしてネガティブな感情をひきずりやすくなります。
結局、情報社会で生きていく以上、情報の取捨選択や対処法などを自分で納得してできるようにならないと生きづらさから解放されないのでは。
トップガンでも「考えるな、行動しろ」が一つのキーワードでした。これは考えること自体を否定しているのではなく、頭でっかちになって動けなくなるなという観客へのメッセージだったとも感じました。(*衝動的行動とは違う)
カウンセリングの現場でも、考えすぎてしんどくなっている人が本当に多いです。考えてしんどくなるなら、それは考える方向に問題があるということです。 考えすぎの方は、本当に大切なことは考えていないことが少なくありません。たとえば、自分は何を怖れていて、本当は何を望んでいるのか、望んでいる環境を手に入れるにはどうしたらいいか等々。
こうした自問自答を続けることで、自分という人間のことがよくわかり、それがブレない自分になり、自信になっていきます。だんだんと他人の目、他人からの評価が気にならなくなってきます。
人生に正解なんてないんだから、自分が納得できる選択をすればそれでいいんです。それが失敗したって、生きていれば挽回は可能。やり直せばいいんです。トップガンじゃないけど、本気は人の心を動かし、道が開けます。 大事なのは自問自答。難しければ、慣れるまでカウンセリングでお手伝いします!
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。