- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
ブログ市長
環の小坂です。
鹿児島県阿久根市の竹原市長の「ブログ」などに端を発した
市長不信任・議会解散・再選挙などの混乱が続いています。
どちらが正しいのかは判断できませんし、
阿久根市民ではないので、その必要もないのですが、
インターネット選挙解禁に向けた視点から
「ブログ」の功罪を考えたいと思います。
<良かったこと>
・情報の発信を誰でも出来る
阿久根市の場合、職員の厚遇ぶり(民間に比べて高すぎる給料)が
話題になりました。
(えらい高さに私もびっくりしました。このご時勢に平均年収700万円って。。。)
今回はブログに載せるだけではなく、実際にはビラでも後から配ったそうですが、
状況を気軽に発信できるということは非常に大きなメリットです。
・誰でも情報にアクセス出来る
それと同時に誰でも閲覧可能ということもあります。
市職員からは不評だったようですが、市民からは概ね好評で、
アクセス数も大きな伸びを示していたようです。
自治体のウェブサイトはまちまちで、情報が非常に充実していて
使い易いウェブサイトもあればそうでないものもあります。
ウェブサイトは閲覧されてなんぼですから、
アクセス数の高さは重要な情報公開指標になります。
<悪かったこと>
・情報の精度がわからない
インターネット選挙に反対する人の理由として大きく締めているのが
情報の精度です。
うそを書いてもそれが真実かうそかわかる術はありません。
また、いつでも削除・修正も可能なので、
それがいいところでもありますし、悪いところでもあります。
今回の阿久根市はさらに市長再度不信任、市長選挙までいきそうですが、
地方政治のあり方に一石を投じた功は大きいです。
次はこれを全国の選挙、もちろん国政選挙も含めてどう活かしていくか。
もうネット選挙がされていないということはないわけですから、
何らかのルールを作って正式に開放するということが一番いいと思います。
例えば、overtureやgoogle adwordsなどのリスティング広告には
事前・事後の違いはありますが、広告の審査があり、
そこで法令に触れるものはチェックされます。
そのような仕組みを取り入れた上で、
ネット選挙を解禁し、ネットでの広報活動ももっと促進すべき時期に来ています。
役所にもPCを設置することで、所持していない人にも
閲覧可能な状態にすることはできますし、
情報公開のスピードが高まり、役所の緊張感も高まります。
ブログ選挙が一般的になる時代はもうすぐです。