しかし、日本で建てられてるほとんどの木造住宅が輸入の木材。
はるばる遠くの国から石油燃やして船で運んで来て、
おかげでジャングルが丸ハゲになったり、
立場の弱い途上国から買い叩いたりしてきているのに、
それのアタマにソーラーパネルをチョンと載っけたからって「エコ住宅」だなんて、
そりゃぁウソだろぉ、って思うのです。
「オール電化」の掛け声のもとブッソウな原発稼働させて、送電ロス分まで余計に発電してるのが
「地球にやさしい」だなんて、とても信用できないのです。
ソーラーパネルですら、製造の過程でCO2いっぱい出してて全然エコじゃないってハナシもありますし、
負けじと「ガスで発電」っていうのも、どうなんでしょう?
みんなして、自分に都合のいい情報しか流さない世の中ですから、
世の中に溢れてるうたい文句の、どれが誇大か、なにがホントか、
正直言って、僕にはわかりません。
じゃぁ100年後の孫から「じいちゃん、ナニやってきたんだよ」と言われないために、
今の私たちは、なにを選択していったらいいんでしょうね?
いや、僕にも自信をもって答えられることなど、ほとんどないです。
強いて言うとすれば「足りないものは使わない、余ってるものを使えるように工夫する」くらいでしょうか。
だから僕の場合は、日本中に余ってる杉ばっかりいっぱい使うことにしました。
(ただ民芸調の和風は趣味じゃないので、ちょっとだけ工法を変えました。
白く塗ればスクエアでモダンな空間ができあがります)
どうでしょうか、花粉症のかた、
せめて自分の家を建てる時くらいは、山に溢れちゃって困ってる杉(やヒノキ)の木をウンと伐って使って、
悩みの(恨みの)タネをこの世から少しでも減らしませんか?
ついでに触り心地や香りもいいですよ、石油からつくったビーニルの床材なんかよりはずっと。
どうでしょう、ビルダーのかた、ハウスメーカーのかた、
従来の住宅とさほど変わらぬコストで出来ますし、特許もとりませんでしたの、
自由に試してみませんか?
いやいや、なにもスナガに設計を依頼してくれなくたっていいんです。
僕は設計に時間が掛かるタチですし、一人でやれることなんて限界がありますから。
これは今まで在来軸組造をつくってきた人なら、簡単にわかる工法です。
ちょっと↓寄って見ていってくださいな。
僕は、軸組木版造と呼んでます。
もし必要なら、アドバイスなどいたします。
もし時間が掛かってもよければ、設計もいたします。
あーぁ、花粉症、ホントつらいですねー。
100年後って、いったいどうなってるんでしょうね。
(本日「渡辺篤史の建もの探訪」で放送の平野邸(杉シェルター)ですが、
建もの探訪のHPとウチのサイトとでは工事費の額が異なっています。
これは、番組独自の算定方式として
「造作家具・キッチンまでを含み、外構・床暖房等の設備は含まない金額」
という共通ルールで計算しているためです)
このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう
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