大学へ行くことが学びのゴールではない

義母は学歴に対してコンプレックスがあり、身内が人に自慢できるような学校に行って欲しいという思いから、息子に対して「東大に行って欲しい」と度々言います。大学名しか眼中にないのです。

ちなみに子どもは

高専に通っているので、大学生のように1コマが90分授業ですし、専門授業もあるので、飛び級で大学に入ったような感覚ですが、義母は高専という学校の存在自体を知らなかったので、良さを全く分かってもらえず、とても残念そうにしていました。大学時代は就職するまでのモラトリアム期間で、部活動やアルバイトなど、様々な体験をするために大学に行くという考え方もありますが、うちの子を見る限り、勉強中心の生活で幅広い体験をする機会がとても少ないと感じます。

厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると、

1000名以上の会社における離職率は、

平成30年3月卒の3年内　24.7％  （直近5年平均  24.94％）

平成31年3月卒の2年内　16.2％  （直近５年平均  16.58%）

令和2年3月卒の1年内 　 7.2％　（直近5年平均　7.58％）

となっています。年によってばらつきはありますが、大企業に入ることができても、3年以内に4人に1人が退職します。

就職先を決めるときに、

名の知れた大企業だからとか、給料が良いからという理由で選びがちです。すると、実際に働いてみたら、自分の思い描いていた理想と違ったということが起こりがちになります。仕事がうまくいかない原因を、人のせいや環境のせいにして、転職を繰り返す人と、自分の能力を高め、キャリアアップのための転職をする人とで、生き方は大きく変わります。

逆境を乗り越える力のことを

「レジリエンス」と言われますが、この力があるかどうかで将来の選択が大きく変わります。この力を学校教育や家庭で育てることが非常に大切だと思います。大学進学が学びのゴールではありません。就職や結婚がゴールでもありません。私たちは、一生学び続ける必要があります。私たち上津原マネークリニックは、いつでも皆様の将来の選択を応援いたします。