今年の国際福祉機器展の感想です。
1.点字ブロックの進化
点字ブロックといえば視覚障がいのある方用に黄色い凸のシートが床に貼ってありますが、車椅子使用の方にはギャップが気になるなど問題がありました。
建築業界で大手の田島ルーフィングさんのUDフロアはユニバーサルなまちづくりに繋がりそうです。
2.車椅子対応洗面台
車椅子用の洗面台は足回りがスッキリしていますが、ボウル高さが利用さん用に設定されているため家族での利用は低すぎる欠点があります。
かつてTOTOさんから高さ調整できる洗面台が発売され私自身も幾つかご家庭に提供させて頂きましたが一時期廃番になってしまってました。
再び昇降式仕様が出展されていたのでオススメの一つです。
3.歩行介助ロボット
介護用ロボット言えば、介助する側の腰の負担軽減をするロボットが先に普及しましたが、下肢に障がいのある方の歩行介助用として期待できますね。
今までは使用される方の身体の特性に合わせることが難しかったので、慎重・体重・歩行速度など調整出来るのはありがたいです。
4.おむつセンサー
前回はDfreeという膀胱の尿の溜まり具合をセンサーで教えてくれる製品に感動しましたが、おむつが濡れたことを教えてくれるセンサーも高齢者だけではなく乳児にも使えるとお母さんの育児が楽になると感じました。
5.自動排泄処理システム
専用おむつを使用し、尿や便を自動で吸引した上で洗浄も行うといったシステムが出ましたね。
実際の使用感など自分で試してみたくなるシステムです♪
今まで介助者はおむつ交換で介助しに来ていたのが、逆に専用おむつを外して肌を休憩させる介助に替わるときがくるかもしれませんね。
6.離床支援マルチポジションベッド
寝返り支援やギャッチ機能のついたベッドは色々ありましたが、ついに「立ち上がり支援」機能付きが出て驚きました!
慣れるまで、掛け布団も一緒に落ちるのではと使い方に迷うかもしれませんが、ここまでマットが動くのはロボットのようですね。
毎回、ワクワクするような新製品が国際福祉機器展にはありますが、このような最新の福祉用具も導入できる住環境づくりを今後も続けてまいります!
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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