- 沼田 順
- Office JUN 代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、9月の基準金利は全て低下しました。
まず変動金利ですが、これは日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、9月の他行の金利でも同様だと思います。
なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。
ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが必要です。
一方の固定金利ですが、中心となる基準金利の固定10年は前月比0.050%低下の2.100%、20年超の最長期間の基準金利は前月比0.159%低下の3.060%となっています。(基準金利から適用金利が定まります)
ソニー銀行の資金調達時期にあたる7月下旬から8月上旬にかけては、長期金利が低下したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利は横ばいとして、長期固定金利の指標となる長期金利は神経質な展開となりそうです。
世界情勢が緊迫する中、市場ではインフレ懸念と景気減速懸念が綱引き状態となっており、直近では景気減速懸念から国債が買われ、長期金利は低下しています(円も買戻し)。
一方で、資源を輸入に頼る日本においてはインフレは止まらず、黒田総裁の任期が満了する来年4月以降、新しい総裁の下での金融緩和修正が現実味を帯びています。
従って、長期金利に連動する全期間固定金利は今後横ばいから多少低下する可能性がありますが、変動金利は来年以降上昇圧力が高まる公算が大きくなっています。なお、9月の他行の全期間固定金利は横ばいか多少低下する見込みです。
金利一覧 住宅ローン
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー)
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