- 野村佳代
- 出版/広告プロデュース〜企画・ライティングからデザイン・印刷まで 株式会社アスラン編集スタジオ 代表取締役
- ライター
あなたの会社もできる!
伝える「情報」を選ぶヒント(2)
情報発信ステーションとしての実例を見てみよう
前回は、当社の例をとって、情報提供のヒントとなるものを考えてみました。
今回は、他社の実例を見てみましょう。
御社のヒントとなるはずです。
住宅リフォーム会社
→日常の掃除、住宅の手入れ、DIY
引っ越し業者
→荷造りノウハウ、転校の手続き、引っ越し先(不動産や街情報)の選び方
歯医者
→日常の歯の磨き方、検診の受け方、子どもを歯磨き好きにする方法
美容院
→ヘアアレンジ、似合う髪型の見つけ方、メイク・レッスン
税理士
→会社設立時にかかるお金、設立3年目までの税金知識、経理の基本レッスン
中学生向け塾
→各科目の勉強法、親が子どもの学力アップのためにできること
いかがでしょうか。
少しは、自分たちが発信できる情報が見えてきたのではないでしょうか。
それでもまだ、情報が思いつかない場合は、御社が持っているノウハウを思いつく限り、書き出してみてください。
ターゲットを見極める
ノウハウを書き出したら、次にターゲットを見極めてください。
ターゲットの選定はその大切さがひんぱんに取り上げられますよね。
たとえば自家用車を購入するのは男性でも、実際は財布を奥さんが握っていて、最終的な決定権は女性にある、などという話です。
たとえば中学生向け塾に通うのは中学生ですが、塾の月謝を支払うのはその親、特に母親です。
この場合、ターゲットは生徒となる中学生と、母親になります。
どちらをターゲットにするかで、与える情報は違ってくるはずです。
ここで、このページに添付している図で考えてみてください。
当社が持つ「デザインに関するノウハウ」を例にとります。
オフィスで働くOLさんをターゲットにすると、役に立つ情報は文書レイアウトというアイディアが出てきます。
飲食店などの店舗経営者だと、チラシやポスター、メニュー、パッケージデザインもいいでしょう。
新婚カップルだと、結婚の挨拶状や年賀状のデザイン、自宅の表札デザインもあります。結婚式のウェルカムボードや、結婚式で撮影した写真をオリジナルのアルバムにするレイアウトのコツも楽しいと思います。
このように、ターゲットは複数考えられますし、それに対するアイディアも複数出てくるはずです。
その中で、最も自社の売上に貢献してくれそうなターゲットを選びます。
「そのターゲットの悩みを解決する情報」
それこそが、あなたが発信すべき情報なのです。
情報が見えてきたところで、次回は御社にとっての最適なミックス方法を考えてみます。