- ヨシダケイスケ
- はたらくちからラボ 代表
- 東京都
- キャリアコンサルタント
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
知人から聞いて知ったのですが、小金井市に住む小学生が、「日本のどこにいても、生活の中の違和感や疑問に問いを立てて、それを解決するためのサポートをしてくれる先生が欲しい」という切実な叫びをYoutubeで発信してくれています。
「僕の緊急事態宣言 こがねいPeople」
(https://www.youtube.com/watch?v=LYQmXAVW6RM)
6分に満たない動画ですが、その内容にはとても考えさせられました。これはまさに「探究」の力をいかに身につけるかというテーマだと思いました。
「探究」の教育は、国も相当力を入れて取り組んでいますが、彼から見れば、「探究」できる環境は整っていないということになりますね。
私の考えた結論としては、教師の立場で心苦しいのですが、子どもたち一人ひとりの興味に沿った「探究」の力を伸ばそうとしたら、学校教育よりも家庭教育が適しているのではないかと考えました。探究の力を身につけるには、丁寧にその子どもと向き合い、時間をかけて一緒に考えることが欠かせないと思うからです。
もちろん、各家庭が子どもの興味に合わせてあらゆる分野の専門家になれということではありません。ただ、どの学問分野にも専門家は必ずいますから、子どもが何かに興味を持ったら、その学びを深めるのに適切な専門家と繋がるためのサポートをする、というのは家庭の中でやるのが良いのではないかと思うのです。
たとえば、数学の世界の面白さを体験できる「数学体験館」や「リスーピア」に親子で行き、子どもが興味を持てるのであればスタッフを通じて研究員との繋がりを作ることも大人であれば容易にできるでしょうし、オンラインであれば「科学の道具箱」のウェブサイトなどを一緒に見て、実際に家でやってみることで、興味はいっそう深まるかもしれません。
このような「専門家の世界」は、家や学校しか知らない子どもにとっては、あまりに不安が大きい世界ですから、一番安心できる家族が提案し、一緒に体験するというのが重要だと思うのです。どんなに信頼されている担任の教員が勧めても、子どもだけではなかなか実行に移せないでしょう。
また、家族が一緒に体験して面白さを共有するだけでなく、そこにいる専門家に話しかけて連絡先を聞いてくるなんてことをしたら、子どもにとっては言葉で表せないくらいの感激を味わうに違いありません。
とはいえ、やはり教育界に身を置くものでなければ、科目に関連したミュージアムの情報はなかなか持ち得ないでしょうから、いま私ができることは、子どもが何らかの「不思議」に興味を持ったときに、それを深められる場所やツールを保護者の皆さんに対して発信することかな、と思いました。
保護者の皆さん向けに、このような発信もしていきたいと思います。
ご参考になれば幸いです。
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