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- キャリアコンサルタント
対象:転職・就職
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
大学生の就活相談を受けていると、営業職で応募している人は多いです。
いちばんイメージしやすい職種なので、志望動機を考えたり、学生時代に頑張ったことと繋げたりするのが簡単だということを、理由として話してくれます。
誰もが知っている有名企業に採用されることが目標であって、職種に特にこだわりはないという意見も少なくないです。
また、営業職であれば、顧客対応力を磨くことができるので、転職を考えるようになったとしても、いろんな業界の企業を選択肢に考えることができるだろう、と先のことまで考えている学生もいます。
ところで、営業職としてのキャリアを考えたとき、転職がしやすいものとしにくいものがあることをご存知ですか?
一口に営業といっても、個人を相手にするのか企業を相手にするのかという区別があります。個人消費者が顧客であるものを「B to C(Business to Customer)」、企業が顧客であるものを「B to B(Business to Business)」と言います。
また、扱うものが「有形のもの」なのか「無形のもの」なのかという区別もあります。携帯電話やパソコンなどが「有形のもの」、生命保険や企業課題の解決策の提案などが「無形のもの」というわけです。
転職仲介業の専門家によれば、「B to B」で「無形のもの」を扱う営業職の人は、転職がしやすい傾向にあるようです。扱うものに形がないため、その商品が相手にとってどれだけ有用なものであるのかを効果的に説明する必要があることが大きいです。そのためには、相手が何を求めているかということを常日頃から考え続ける必要がありますし、そもそも相手のニーズを正しく捉えていなければ、売り上げを得ることはできません。そこにはコミュニケーション力や分析力といった様々なスキルが求められるというわけです。「B to B」で「無形のもの」を扱い、優秀な実績を持っている営業職の人は、その能力があると企業は判断します。
一方で、「B to C」で「有形のもの」を扱う営業職の人は、転職がしにくいのが最近の傾向であるようです。営業の現場では様々な工夫がされていることは確かなのですが、どうしても「有形のもの」は全国展開にあたってマニュアルが作成され、それにしたがって販売するよう定められていることが多いため、転職者を受け入れる企業は、それを前提としてしまいがちということのようです。そのため、転職者を受け入れる企業の中には、「B to B」での営業経験があるかどうかを確認するところさえあると聞きます。
これらを踏まえると、転職かどうかにかかわらず、営業職として働く上で企業から求められるものは、自分で解決策を考え、提案できる能力があるかどうかということにあるようです。
「営業職」に絞って就職活動を行う人は、そのような実績をアピールできるかどうかということを考えると良いでしょう。また、企業選びに迷っている就活生の方は、そのような能力が磨いていけるかどうかという観点で考えてみることもお勧めします。
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