解体した鐘楼の古材の裏側に、墨字で「北左・北右」と書かれています。
江戸時代の大工さんの手によるものと思われます。
美術館で、この時代の人が書いた文字を見たことがありますが、
実際に関わる建築に残る、当時の人の手によるものを見たのは初めてです。
褌しめて書いてたのかな・・?なんて考えがよぎってしまいました。
使われていた材料は松材です。
大工さん数人と打ち合わせしたところ、外した材料全てを補える松材は無いとのことでしたので、
今回は檜材を使う予定にしています。
結構な金額のものを手配したので、良い材が来ることを期待しています。
文字を見ながら、江戸時代の職人さん達に思いを馳せながら、
負けんよ・・と呟いたりして。。
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このコラムの執筆専門家
- 中村勝己
- (広島県 / 建築家)
- 中村勝己建築設計事務所
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