少し前になりますが、菊竹清訓展に行ってきました。
スカイハウスのリビングの原寸大模型が設けてありました。
ちなみに撮影可能で、但しプロジェクターの映像はNGとのこと。
実物の内部は見たことがないのでワクワクです。
方型屋根はテント膜・壁柱はスクリーンで表現してあります。
四つの壁柱で支えれれている構造のコンクリート屋根は、
内部では宙に浮いてるように感じます。不思議です。。
ぐるりと廻る縁側と室内の境界はカーペットの色で区分してあります。
建具や欄間の高さなど、納得の心地良さでした。
その他模型やトレーシングペーパーの手描き原図が展示してあります。
CADのない時代、昔は全て手描き図面でした。
菊竹事務所の図面の通り芯を赤鉛筆で描いてあるのを見て、思わず「同じだ〜」と、
手描き時代が懐かしく甦りました。
修行時代は僕も、作図の最初が大事で描く図自体をどこにバランスよく配置していくか相当悩んだもんです。
引いた線が生きているとか生きていないとか良く先輩に言われたものです。
出来上がってから、レイアウトを15ミリ右へと言われた時には、流石にのけぞりましたよ。
設計図ですがそれはもう一枚の絵を描くようなものでした。
懐かしいな〜〜
このコラムの執筆専門家
- 中村勝己
- (広島県 / 建築家)
- 中村勝己建築設計事務所
目指すは大らかでゆったりと過ごせる気持ちのいい空間の家
昼夜問わず演奏可能な本格的音楽スタジオを持つ家。街の中でも風や光、豊かな自然を感じる家。あなたや家族の思いを受け止め、工夫とアイデアで予想以上の空間を実現、思いや夢をカタチにします。五感で感じるお気に入りの場所を一緒につくりましょう。