黒光りしている左が直線壁部分、右の木のような表情なのが曲線壁部のコンクリート表面です。
曲線の型枠は一方向がR状に曲がるように加工されています。
原理を簡単に説明すると、
合板は数ミリにスライスした薄い木を繊維方向が異なる様に重ねて接着して製造します。
これで縦横繊維の強さが増していくので薄くて強靭で割れない板になります。
一方、重ねる繊維を同じ方向に重ねていけば一方向に曲がりやすくなります。
簡単ですね!
二番目の写真は杉板の型枠を使ったコンクリート表面です。
木目を写し取るので表面が木肌模様になり美しいです。
型枠材の種類により表面の違いが出るので面白いですね!
一般的にコンクリート表面に引っ掛かりがあるとそこに水やちりが溜まり
汚れやすいです。
その汚れ防止で表面に塗装をおこないます。
杉板の写真は塗装の皮膜をしてあります。
| コラム一覧 |
このコラムの執筆専門家
- 中村勝己
- (広島県 / 建築家)
- 中村勝己建築設計事務所
目指すは大らかでゆったりと過ごせる気持ちのいい空間の家
昼夜問わず演奏可能な本格的音楽スタジオを持つ家。街の中でも風や光、豊かな自然を感じる家。あなたや家族の思いを受け止め、工夫とアイデアで予想以上の空間を実現、思いや夢をカタチにします。五感で感じるお気に入りの場所を一緒につくりましょう。
082-276-1241