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閲覧数順 2024年04月24日更新

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麻雀による採用試験など「人材の選び方」のそれぞれ

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 以前、採用試験で麻雀をさせる会社の話題がありました。

「麻雀で勝つには勝負勘や決断力と運も必要で、それはビジネスも同じ」

「長い時間、卓を囲んで話すことで、人間性がわかる」

などといった理由だそうです。

 この取り組みを評価する声がある一方、少し不謹慎という見方もあるようです。

 

 私はこういう取り組み自体は面白いと思いますし、それほど否定的にはとらえていませんが、かなり異色な方法であることは確かでしょう。

 この方法を考えた人は、きっと麻雀が大好きで、麻雀に対してたくさんの経験とこだわりがあって、それが人材を選ぶ視点として適切だと思ったのでしょう。いろいろ理由をつけても、結局は麻雀をする者同士で価値観が合いやすく、要するにそういう人の方が好きだということでしょう。

 

 これと同じことは、例えばゴルフ、ゲーム、食べ物の好み、酒席での振る舞いなどでも同じで、それらのことに対して「人間性がわかる」「性格が出る」などといいます。

 実際に該当する人や取り組んでいる人は、そんな意見に肯定的だったりしますが、その一方で全然かかわりがない人や経験がない人にとっては、そもそもよくわからないでしょうし、あまり肯定することはできないでしょう。

 

 私が採用活動の中で体験したものや伝え聞いた中での異色の採用試験ということでは、例えば「食欲は体力の源」ということで、会社が提供した弁当を早く食べ終わった順に採用するという会社がありました。また、寿司の食べ方には育ちや性格が出ると言って、最終面接前に寿司屋に連れて行って食べるネタの順番や所作を観察するという会社がありました。他にも宴席につれていく、レクリエーションに参加させて行動を見るなど、様々な考え方があります。

 ここまでのことはしなくても、「スポーツ経験者は礼儀正しい」「お酒が飲める人の方が付き合いがいい」などの価値観から、面接でそのような質問をすることは大いにあるでしょう。

 

 他にも、接客飲食の経験がある女性は企業幹部にあたる年齢層の男性への接し方がうまいので、営業で力を発揮するなどという話も聞いたことがありますし、さらには学歴、出身地、聞くべきでないとされる親の職業や家族構成など、すべてのことで同じような価値観があります。

 

これらで人材を選ぶことが本当に正しいのか、私は何とも言えません。自分の価値観と合致したことを鮮明に覚えている反面、合わなかったことは消去されやすいということがありますし、一度「○○な人は○○」のように刷り込まれてしまうと、それ以降はみんなそのことに当てはめるような、一種の思い込みに近いこともあります。

 

しかし、だからダメかというと一概にそうとばかりはいえません。

採用活動の原点は、結局は自分が一緒に働いてもよいと思う仲間探しであり、自分の価値観や趣味が合う人、自分が好きになれる人を探す活動だと思うからです。

ただし、個人的に好きな人を探していては会社全体に示しがつかないので、何かを取り上げて優秀だとか能力が高いとか、いろいろ理由を見つけているのです。

 

 採用活動の根本が、価値観の合う人や趣味の合う人を探すことだとすれば、その物差しが麻雀であろうとその他のことであろうと、その基準が否定されるものではありません。むしろ積極的にやるべきときもあるでしょう。

 あえて言うなら、麻雀の試験に麻雀をしない人は応募しませんし、お酒が飲めない人に宴席を課しても応募しづらくなります。ゴルフ好きの気持ちはゴルフ嫌いにはわかりませんし、寿司が嫌いで食べられない人もいます。

 異色の採用試験では、その入り口で人材の幅を狭めている可能性はあります。当然ですが、集まってくる人の志向には偏りがあるでしょう。そういうことを理解した上での取り組みであれば、あえて何も言うことはありません。

 

 意見はいろいろあったとしても、自社で働く人を選ぶ基準は会社によってそれぞれです。

 

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