三寒四温とはよく言ったもので、このところ暖かかったり寒かったりで寒暖差が激しいですね。ここ数年は足に寒暖差アレルギーの湿疹が出ていたのですが、更年期を抜けてきたからか、皮膚科のローションのおかげか、この半年は症状が出ずホッとしています。
さて、カウンセリングでときどきあるご相談ですが、「こんなにがまんしているのに報われなくてつらい」ということ、あなたは経験ありませんか。
こういう場合、がまんや努力の方向性がずれていることが多いのですが、いかがでしょうか。
たとえば、人間関係で相手に合わせすぎたり尽くしすぎたりしてしんどくなっているケースは、あなたの努力は相手にとってOKサインにしかなっていないので、感謝されるどころかもっと要求される可能性さえあります。よくよくお聴きすると、ハラスメントの状態に気づかず耐えていることも珍しくありません。
(職場ではパワハラ、セクハラなど、プライベートではモラハラ。ハラスメントは暴力です)
別の言い方をすれば、自分を押し殺して相手に合わせていくと、相手を甘やかして増長させ、結果的に自分の首を絞めることになりかねないということです。
関係性を維持するという前提を、無理をしてまでその相手との関係を維持する必要があるのかという視点で、関係性自体を見直す発想も必要なのではないでしょうか。
あるいは、仕事では誰にでも向き不向きや適性があり、これは努力だけではどうにもならないものです。
もちろん、適性があっても努力は必要ですが、いくら努力しても平均的なレベルに届かず苦痛ばかりだという場合は、方向性を見直す勇気も必要だと思います。
適性があれば努力が報われやすく、そうすると努力もそれほど苦ではないという好循環ができます。これが好きなことだったら、努力という意識さえなくなり、努力が楽しくなります。だから、好きなことに適性があったら本当にラッキーだと思います。(*好きなことに適性があるのはあたりまえではないということです)
今まで頑張ってきたことへの未練はあると思いますが、報われない努力を続けても自分がつらく虚しくなるだけですよね。
仕事に関しては、そもそも働かなければならないとか、稼がなければならないという呪縛にとらわれている人も多いですが、私は働かなくても生きていけるなら働かなくてもいいと思っています。「働かざるもの食うべからず」なんて気にする必要はありません。働かなくても生きていける人はラッキーだと思って、大いに人生を楽しみ、できる範囲で経済を回してください
稼ぐ必要のある人はなるべく適性のある仕事を選ぶこと、やりたいことや好きなことはその次に考えればいい。初めからやりたいことがわかっている人なんてごくわずかです。実際は、いろいろ経験し、たくさん失敗して見えてくることが多いので、初めから横着していきなり正解を得ようとすると、失敗が怖くて身動きできなくなります。まずは経験値を上げることが大事。
仕事でもプライベートでも、頑張っているのに報われないと嘆いている方、その努力の方向性がズレていないか、一度考えてみてください。軌道修正は早いほうが傷が浅くていいですよ。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。